A Course In Phonetics |
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1975年に初版が出て、第三版は日本語訳もされている音声学の入門書の最新(第五)版。構成は最初に調音音声学、音韻論と音声表記を簡単に紹介したあと、英語の音声について説明している。その後に、一般音声学のさまざまなトピックを扱い英語以外の言語の音声についても触れている。よく考えられていると思うのは、一般音声学の母音の説明の前に音響音声学の説明をしていることで、母音のフォルマントによる音質の違いの説明が無理なく分かるようになっている。 入門書ということもあり、内容は過度に専門的になることなく、英語およびその他の言語の音声を理解するための枠組みを分かりやすく提示している。もちろん、これまでに改定を重ねてきており内容が確かであること、カバーする範囲が適切で漏れがないことも間違いない。英語の文章も専門用語は出てくるが(それもきちんと説明されている)、平明である。なお、付属のCD-ROMには、本文中のほとんどの表にある音に加えて、世界のさまざまな言語の音声、分析用のソフトまで含まれていて、至れり尽くせりという感じだ。 このような分かりやすい、しかし厳密な入門書があることは音声学という分野のレベルの高さを示しているもので、発音について学習しよう(あるいは、もっと端的に外国語の発音を良くしよう)と思っている者にとって大きなプラスである。 残念ながら評者の見るところ、外国語の発音習得に関しては、無知に基づくデタラメな方法論が横行しているようだ。これらは現実を無視し、また方法論的に穴だらけの驚天動地の「理論」を持ち出して、学習者の役にたたないどころか害を及ぼしている。 本書のような優れた入門書(他にもいくつかあるが)を読んでおくことは、このようなデタラメを見分けることにも役にたつのである。 本書は、1975年の初版以来、一般音声学の教科書の定番として世界中で読まれてきた本です。1993年の第3版は『音声学概説』(大修館書店)として日本語にも翻訳されました。 しかし、本書は今回の全面改訂を経て、4版までとは別の本に生まれ変わったと言っていいでしょう。その最たるものが、マルチメディアCD−ROMの同梱です。本だけで読んで理解することももちろん可能ですが、PCでCD−ROMの内容を見聞きしながら読むというのが、本書のもっとも効果的な使い方だと思います。内容も、最新の音声学理論を積極的に取り入れています。 残念なのは、著者が2006年1月に急逝し、今後の改訂が望めなくなってしまったことです。この著者なら、まだ当分は音声学の新しい成果を教科書である本書に注入してくれ続けると思っていただけに…。 非常に理解しやすい英語で書かれているし、phonetics の入門書としても最適。IPAを知り、それぞれの音がどう作りだされるのか理解していくことで、よりネイティヴらしい発音、さまざまな言語のアクセントを自分で訓練して、実際 produce できるようになれる。 A Course In Phoneticsを楽天で検索 |