戦争論 (岩波新書) |
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戦争に関する基本的な捉え方を、現状に即して展開した本です。 展開された議論を、自分の立場から見た特定の政治的傾向 小林よしのり「戦争論」のあまりの反響の大きさに驚いた左翼出版社が大急ぎで急ごしらえした便乗本です、したがって中身のうすさはしょうがないともいえます、まさか「岩波新書」シリーズであからさまに漫画家小林の書いたものなどを正面から揚げ足をとるわけにもいかなかった事情もあるでしょう、 ただし小林の戦争論でこの方面に興味を持った人が次に最初に読む活字だけの書籍としての価値は充分みたしています、さらに読書量が増えればこの本の曖昧さは隠しようもないこともすぐに気付くはずです、岩並新書の傾向として自然科学関連は時代の最新の学問成果を広く一般に啓蒙するという初期の目的をいまでも果たしているとおもいますが、人文社会関連についてははなはだしく左よりの言説を垂れ流す傾向がますます強くなっているので要注意です、 20世紀が戦争の世紀だったことは紛れもない事実、そして共産主義の全盛時代だったことも重要です、既に研究成果が徐々に発表され始めているとおり、20世紀における戦争の犠牲者数と同等もしくはそれ以上に社会主義国の圧政・弾圧による犠牲者が多い可能性が高いのです、本書ではその方面の記述は有名過ぎて隠しきれないカンボジア・ポルポト政権時代の悲劇のみを戦争の記述の合間にちょっとふれているだけです、著者がどのような立場の人物かは自ずとわかるでしょう、左が何を無視したいのかが逆に明かになっている本なのである意味ではとても便利です、 本書はいわば戦争論「総則」といったところでしょうか。 確かに,いくつかの事例の中で,結論に急ぎ,十分な根拠を挙げていないという点は読んでいて気づきます。しかし,それは,各説を分離してみているからであって,本書を一つの主張であると考えて,本書の有機的な繋がりを意識しながら読んでいただければ,とても説得力のある主張だと感じられることでしょう。 例えば,「ホロコーストを数ページで説明するなんて,なんと乱暴な主張だ!」と早とちりすることは避けていただきたいと思います。 本書は,自分の考えと比較しつつ,時間をかけて,じっくり読んでいただきたい。 おもに芸術について多くの批評を物してきた著者が、満を持して戦争について取り組んだ一冊。NATOによるユーゴ空爆を経験した世界が、「これまで知らなかった戦争の可能性に開かれてしまったことだけはたしかなのである」と著者が述べている通り、この本が書かれた二年後にわれわれは同時多発テロとそれに続くイラク戦争を目撃することになった。今や戦争は明確な目的のもとに国と国とが争うものでないことを知り、世界中で上がったあれほど多くの反戦の声がいとも簡単に無視されるという経験をしたあと、われわれはどのように戦争を捉えていけばいいのかという問いに大事な示唆を与えてくれる。知性をたえず未来にひらいていこうという著者の姿勢の瑞々しさに共感を覚えた。 戦争論というにはあまりにも詩文的・叙情的な表現が目立ち、論拠の提示が不十分なこともあって、論理に説得力を欠く。 好意的な表現をすれば、結論を急ぎすぎている。 これらは内容以前の、作者の姿勢の問題でもある。 特に日本の戦争犯罪に関する記述など、確たる資料・出典・論拠を示さず断罪してしまう姿勢には、文筆家としての無責任さとわが国の歴史に対する傲慢さを感じる。 昨今日本の戦争に対して擁護・弁明する立場の図書が多いため、それらに対抗する立場もあろうと思いながら購入したが(作者の意図が私のニーズと合致しないのは仕方がないが)、学生の卒業論文程度の内容に非常に失望した。 戦争論 (岩波新書)を楽天で検索 |