この世からきれいに消えたい。―美しき少年の理由なき自殺 (朝日文庫) |
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S氏が起こさなかったと言われている行動を自ら実行し結果「意味の無い反駁」を受けた実体験者から言わせて頂くと、結局のところ宮台真司氏とはこの10数年間、弱者を救済するスタンスをとりながら一方では弱者ならではの特徴を生かし、彼らを煽動させることによって代弁者として自らの名声を向上させてきた戦略的論者である。 書かれている内容に関しては、遺族感情に配慮している箇所としていない箇所が潜在するという点に関し、この著者に果たして被害者感情が分かっているかどうかは個人的に甚だ疑問である。 そして一番の疑問点としては、S氏の死後にこの本を出版しなければならなかった必然性と、このタイトル自体である。最終的にこの本自体が一体誰に一番恩恵をもたらしたのか、読者は考えてみてはいかがだろうか。 この本は宮台先生が逆説的に書いた本だと感じます。 もうなんかこの世の中って無理ですよね? しかし負け組みになるなっと。 無理だとわかっていてもコントロール側に 回ればなんとか救われるよみたいな。 そんな感じをうけました。 彼の死の意味は犠牲ではなく、 意味があることであったと感じたい。 しかし意味は無い。 考えすぎと感じながらも、考えてなくていいか? でも納得できない。 だからといって左翼的にもなりたくない。 中途半端に生きていると無限ループですね。 セルフコンフィンデンスとプライドをベタに持ちだしてきたのは宮台さん的に は戦略なんだろうなぁ。 こういう胡散臭い心理学用語はよくよく考えると間違いだらけだよ〜と、宮台さんが アイロニカルにぴえろになりきって紹介してくれている。 例えばS君は”自己信頼が低く”、”プライドが高い”ことが自殺の一因となったと宮台藤井で納得しているがこれは二人の主観であり相対的なものである。 そもそも何を持って低いとするのか、高いとするのか・・・・ その絶対的な基準が存在しない以上、観察者が主観的にS君はこの部分が高くて、この辺りが低いと勝手に妄想しているに過ぎない。このベタさに気が付かないとぬかるみに嵌ってしまうので要注意。 で、この本の優れてる点は最後まで種明かしをしないところ。 自分でそんなことぐらい分かるであろう読者を想定して書かれたもので、 内容をベタに受け取るような読者は鼻から相手にされていない。 てことでいいですよね?宮台先生〜? (自分にとって信頼に足る)社会学者の根底の思想ってけっこう似通っている。人間は細分化され、あちこちに小さなコミュニティーを作りあげて、たがいの交流は少ない、というかできない。 宮台はその中でももっとも厳しい言葉を直截的に言っている。生きてることに意味なんてない。だけど、その「生きていてそこそこ楽しい」と思えるようにして生きるべきだ、と。そういう訓練を積む必要がある。異なるグループとのコミュニケーションするスキルは必要で、それを受けとめる能力も必要で、抜本的な教育改革が必要である、と。 宮台の言葉はときにめちゃめちゃ冷たく響く。99年くらいから方向を変える、みたいなことをこの本に書いてあるけれど、それ以前は人を救おうとは思ってなかったみたい。人を不愉快にさせても、その人を方向転換させようさせようと思っていた。 この話の自殺した少年は、そんな宮台の言葉の犠牲者(といっていいのかはわからない)だ。宮台の口にする終わりなき日常(無意味な世界)を生きるための知恵、具体例が書かれた本である。 僕はこの本を読んで悲しくなった。何か救いようもなく暗いものを感じて。どこまで行っても永久に独りなんじゃないかという気が狂いそうな程の孤独。そんなものを感じた。 この世からきれいに消えたい。―美しき少年の理由なき自殺 (朝日文庫)を楽天で検索 |