アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫) |
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初めて手にした森絵都さんの短編集。なんで今まで読まずに来たのだろう!!それ位感動しました。 この気持ち忘れずに、ずっと持っていよう。大切な記憶の一つずつに、そっと。 微笑み掛けて来てくれる、優しさに溢れている森さんの文章。あの頃から今まで。 長い間知りたかった、確めたかった、思いや言葉が頁を捲る度飛び込んで来る。 1つ年上のお兄ちゃん章くんとの夏休みの日々を描いた【子供は眠る】。 そうなんだよ、年上って絶対だったからこそ眩しかったし反発したんだ!。 不眠症という秘密で知り合った、ぼくと藤谷【彼女のアリア】。うんうん。 互いの欠けてる所こそに惹かれるんだよね。そんな風に読み進んで行って、 【アーモンド入りチョコレートのワルツ】。<ワルツはわたしに教えてくれる。 何を忘れて、何をおぼえていればいいのか。何もかもすべてをおぼえているわけにはいかない。 楽しかったことをおぼえていなさい、とワルツは言う。大好きだった人たちのことをおぼえていなさい、 とワルツはうたう。>目にした時、涙が止まりませんでした。 人間、いい事ばかりをおぼえている訳じゃない。 でも、森さんのようにキッパリとした覚悟で優しく言える人と出逢えるなら、 おぼえていることも素敵じゃないか、と。うん、これでいいのだ!! 森さんという作家の作品をはじめて読みました。 この本を手にとったのは、今年の夏の100冊のブックカバーがほしかったからで、手軽に読めそうで、装丁が綺麗だからというただそれだけの理由で。 で、面白さに打ちのめされました。 ひとつが1時間もかからず読める3つの短編でありながら、心に触れてくる優しさ・切なさが凄いです。どの作品にも、それぞれのためのピアノ曲があり、私はクラッシックをまったく知らないのですが、どの曲も聞いてみたい!と思わせられました。 一気に彼女のファンになってしまいました。今日、次の本を買いにいこうとおもいます。 ピアノ曲の副題がついた短篇三作から連なっている。物語を読んでいるうちに、自然にあくまでも自然に、リズムが聞こえて来る。どれも中学生くらいの子達の思春期をえがいているが、どれも綺麗ごとではない。虚像の中にもリズムが刻まれている。 この三篇の主人公は、これから社会の理不尽さを目の当たりにしながらも、音楽に導かれてまっすぐと自分を確立していくんだろう。 機会があったら、サティの『童話音楽の献立表』を聞いてみたいと思った。 ピアノ教室でのお話や、夏休みの出来事、旧校舎での不思議な経験といったどこかしら懐かしくかわいいお話が音楽について書かれてあります。 全編が音楽に関係したお話のせいか読んでいるとどこからかきれいな音楽が聞こえてくる気がします。 クラッシックが苦手な私でもクラッシック音楽が聞きたくなりました。 文章しかないのに何故か絵本のような響きを持った優しい気持ちになれる本です。 のどかなお昼に日向ぼっこしながら読んだら最高だと思います。 恩田陸や姫野カオルコと同様に、この人も映像的な記憶力を持っているんでしょうねぇ。あの頃をはっと思い出させます。短編だけに読後感は軽いですが楽しめます。 アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)を楽天で検索 |