原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス) |
|
売れ筋ランキング > 原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス)
AMOSを扱う前に、一通り呼んでおくべき本。共分散構造分析とは何か?何のためにあるのか?が一望できる。巻末のCalisのプログラムリストは、別途ダウンロードできるようにしてほしい。 「共分散構造分析」って最近よー聞くけどなんのことだろね、回帰分析やなんかとどう違うの?、という人はまずこれを読むことをおすすめします。数式は最小限で、概念を把握することに重点がおかれており、「要するに何?」ということを知る上にはもってこいの本だと思います。おすすめ。 共分散構造分析は、最尤推定法がデフォルトですから 双方向の因果モデルでも漸近有効・漸近不偏・漸近正規 な推定量が得られますぜ! 本書を通じて共分散構造分析の基本的な考え方はよくわかるという意味で良書だと感じた。ただ経済学を学んでいる人間からするとかなり基本的な疑問点も浮かんでくる。経済学では回帰分析がもたらすバイアスが常に問題視されており、OLS(最小二乗法)の結果だけを用いることは今はほとんどない。共分散構造分析は回帰分析もその下部構造として含んでいるが、予想されるパラメータのバイアスについてどう対処するのか疑問である。本書内のいくつかのモデルでも、説明変数に含めている以外の要因をまとめて誤差項にしているが、計量経済の知識がある人間であれば、誰しも内生化問題(誤差項と説明変数が相関している場合に発生するバイアス)を心配する。 その意味で経済学の論文に共分散構造分析を用いる際には、バイアスに対する十分な注意が必要であろう。さもなければ手痛い批判を浴びることになる。誤差項が説明変数と無相関でない限り、推計パラメーターは真の値を反映していないことは、計量経済学では常識であり、それを回避するためにIV法が用いられるのだから。 この本は、「多変量解析のいろいろな手法を統合したモデル」である共分散構造モデルについてかかれた本である。(共分散構造モデルの“共分散”とは、相関係数を標準化する前のもので、「2変数の共変動を表す指標である」)ブルーバックスの本だと思って、軽い気持ちで買うと共分散構造モデルの紹介が本格化する第三章あたりから、つらくなってくる。このあたりから、測定方程式と構造方程式、内生変数と外生変数などの素人には難しい言葉も出てくる。しかも結構まとまって・・・。(もっとも、”さくいん”で、わからない言葉は調べられる。しっかり読むときちんと書いてある)また、共分散構造分析は、多変量解析の扱い方のような面が強いので、この本の前に多変量解析を勉強していることが望ましい。(大村平「多変量解析のはなし」がおすすめ)見かけよりも、気難しい本であると思う。統計の苦手な自分としては、何とかもう少し気楽に読めるように工夫を期待したい。 原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス)を楽天で検索 |