完全版 月に響く笛 耐震偽装 |
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藤田氏の勇気に感動させられる。 検察とは、かくも恐ろしい悪の枢軸なのかと再認識させられる。 検察もまた、俗悪で矮小な官僚の一部なのだ。 警察−検察−裁判官の悪魔の連係プレーによって冤罪が出来るワケだ。それをマスコミが助長している。 いや悪魔の連係プレーを知っていて伝えないマスコミが一番の問題かもしれない。 耐震偽装という国家的大事件を実際には全く罪にならない出資法違反容疑で藤田氏1人を逮捕して幕を下ろすとは。法治国家とは言えない。 ドン底を越えて、さらに困難(文芸春秋社による出版拒否)を乗り越えてこの本を出版された藤田氏は本当に尊敬に値する。 実は読後すぐの感想としては、冗長な感じが否めず、官僚らの悪を糾弾することにポイントを絞ったほうが良いのでは?と思ったりしたが、少し時間を置いて思い返すと、この本は藤田氏のイーホームズへのレクイエムではないかと思えてきた。 こつこつと仲間と築き上げてきた会社への・・・ これから読まれる皆さんは、藤田氏が有能な人材を集め少しずつ会社を大きくして行く過程と、耐震偽装が明るみに出てなお誇り高く仕事を続けている様をゆっくり読まれると良いと思います。 そうする事によって愛する会社をスケープゴートとして潰された悔しさが良く判ると思います。 豚どもが支配する日本が、少しでも良くなりますように。 実に長い記録である。477頁。今日一日がつぶれてしまった。それだけ読ませる中味だったと言いたい。 イーホームズの社長である著者は、耐震偽装問題を知った当初より、「制度上の問題を明らかにして、国主導で解決する方向」を目指した。もう少し詳しく言うと、「改ざんできるレベルのプログラムおよび業務方法書を国土交通大臣が認定したという事実」に問題の核心があり、また、「認定プログラムの問題だけでなく、・・・国交省が所轄する関連法規にも関係する」ため、「国交省が制度上の責任を自覚する」ことが肝要だという基本的な考えのもと、すべての戦略・戦術を組み立てた。その間、イーホームズには到底及びもつかないさまざまな動きに翻弄されながらも、著者の方針は最後まで全く変わることがなかった。 この正義感、自らの正当性の主張、事実解明に向けての実直な対応こそが、イーホームズの解散と社長の逮捕という結末を導き、そのゴールに向かってひたすら走り続けた半年間の記録が本書であると感じるのは私だけだろうか。 私は著者を批判しているわけではない。これらの事実を白日のもとに晒す勇気と、最後まで国との戦いを貫いた強い意志に、むしろ尊敬の念を抱く。 一方、本書を真剣に読むにつけ著者はストレートに過ぎた感を覚える。例えば、緊急調査委員会の席上で、「十一月十七日の佐藤事務次官の発言は、事実を知らずに間違った発言をしたものだと指摘」し、事務次官を不快にし会議を中座させたり、(耐震偽造問題におけるイーホームズ担当の国交省)高木企画係長に、「(国交省は単純な偽装パターンを)一目でわかるのではないですか、なぜあなたは発見できなかったのですか、じつはなにもわかっていないのでしょ」と問いつめたりする。 イーホームズの内部監査室長で著者と一緒に戦ってきた田口がやめる前に最後に口にした言葉が、「ただ、忠告をひとつ言います。東大法学部の力をなめてはいけません」だった。役所は自らの非を認め責任が及ぶことのないよう、ありとあらゆる知恵を使って、イーホームズをスケープゴートにして事態の収拾を図ろうとする。もちろん著者の立場から見た、あるいは推測した世界に過ぎないのだが、概ね的を得ているように思わせる。 言葉は適切ではないかもしれないが、著者ははじめから「パンドラの箱」を開けてしまったように思う。著者も途中で以下のように述懐している。「もし、僕が間違っていたとしたら、・・・官僚の“善意”を信じたことだと思う。さらに原因を求めるなら、最大の客観的事実として、数百万棟におよぶ可能性のある、偽装物件の数が多すぎた、ということに尽きるだろう」と。 本書は、1日かけて読ませるだけの客観的事実と、小説よりも奇と思える事実、また社員を含めたあらゆる人物との交流が詰まったノンフィクション作品であり、私は本書から多くを学ばせてもらった。 昨年夏,あるSNSで偶然藤田氏の日記を発見した.そこには,今までのイーホームズや藤田氏に対する印象が崩される内容があった.正直なところ,それまでは,規制緩和のあだ花である民間の審査機関の杜撰な審査によって,耐震偽装が見抜けなかったというマスコミの報道に同調していた.しかし,事件を意図的に矮小化しようという圧力の存在とマスコミの一方的な報道を知ることができた.その時の日記が本書のベースになっている. ほぼ時系列的に,偽装の発見から一連の騒動,そして別件での氏の逮捕拘留に至るまでの経緯が記されている.隠そうと思えばいくらでも隠すことができた耐震偽装を,氏は悩みつつも,己が信じる道を選ぶかのように公にしていった.読み進むと,世に偽装を伝えると言う氏は当たり前の選択をしているように思うのだが,保身のために汲々としている霞ヶ関や,飛び掛る火の粉を必死に消そうとしている業界の者達にとっては,何を青臭いことを言っているんだということだろう. このような「臭い物にフタ」という感覚は,建築業界のみならず,まだまだ21世紀の日本に横行しているように思う.そんなこと誰もがやっている.もし,そんなことが公になったら大騒ぎだ,という話は良く聞く. 本書では,登場人物の記述が詳細である.氏の人物観察の鋭さが出ている.右往左往している官僚の姿や,イーホームズの社員でもぶれずに業務を遂行する者や腰が引ける者など.特に社員に対しては,同志としての感謝と思いやりの気持ちが感じられる.ただ,名士が本筋とは関係なく出てきて彼らとの知己を誇示する場面では,冗長感で緊張が途切れるのが残念である. 耐震偽装の全てを記録したいと言う氏の目論見は達成されている. とてもボリュームがあり読み終えるまでに時間が掛かりましたが、日本を震撼させた耐震偽装問題を当事者の一人である藤田氏が克明に記している為、迫り来る迫力を感じました。 耐震偽装問題における本当の黒幕が誰なのか、ここまで実名で暴いているのはこの本しかないと思います。 全てが時系列で書かれている点も理解しやすく、構成も大変良いと思いました。 長い本なので、まだ読み終えていませんが、これだけの内容を出版して、誰からも民事で告発されていないのがすごいと思います。あれだけの家宅捜索をしておきながら、 出資法等と言う微罪でしか国が身柄を確保出来なかったという事で、確認検査会社の中では、藤田氏は一番まともな経営をして来たのだという事も分かります。最大手の 日本ERIは住宅メーカーの社員に検査印を預け、自由に押させてたのに、軽微な処分のみで、潰されませんでした。マスコミが書かない様々な事の一部、片鱗が見えそうな本です。 完全版 月に響く笛 耐震偽装を楽天で検索 |