天使のナイフ (講談社文庫 や 61-1) |
|
売れ筋ランキング > 天使のナイフ (講談社文庫 や 61-1)
重いテーマをテンポよく書ききっているところは非常に読み応えがあり面白い。 反面、犯罪の内容描写が痛いたしく、娘を持つ母親の目線からすると、耐えれない描写 がありつらかった。 救いのない物語だけれども、後味の悪さはない。どこか静謐な印象さえ受ける。著者の少年犯罪に対する、メッセージが、きちんと発信されているからだと思う。 いろいろ詰め込みすぎちゃった感はあるが、落としどころはきちんと用意されている。気合十分のデビュー作。 ただ、どこかの書評でもみかけたが、「天使のナイフ」のタイトルだけは?でした。 複数の少年犯罪が複雑に絡み合って、被害者の憎しみの中から生まれた、新たな犯罪。少年法で、犯罪を犯した少年・少女は本当に人として更生することができるのであろうか、という誰もが抱く疑問をテーマにした作品である。 確かにテーマは面白く、日曜の午後、一気に読んだ。ただ、祥子・みどり・仁美の人物造形が弱く、三浦・長岡・貫井の関わり方が中途半端な気がし、また澄子の感情面での伏線がそのまま終わってしまって、主役以外の印象がすごく薄いような気がする。 本当は★3つくらいにしたい気もするけど、デビュー作であることと、テンポのよさで+★1つ。 少年犯罪で厚い保護の元 罪を犯した少年は更生できるんでしょうか。 「光市母子殺人」でも報道される内容は 疑問に思うことばかりでした。 更生するとは どういうことを言うのでしょうか。 被害者への謝罪無くして更生したといえるんでしょうか。 本書はその少年法に対しての被害者の苦悩がとても良く伝わってきました。 一つの殺人事件がもたらした波紋が,また別の事件につながっていく。 面白くて一気に読みました。 江戸川乱歩賞は、実に読み易い小説ばかりです。 本作もまるでマンガを読むかのように、一気に読めてしまえます。 必要以上の暴力模写もありませんし、下世話な性的模写もありません。 しかし、この作品の中にあるのは、 「少年犯罪」「被害者の気持ち」「更生とは」「贖罪とは」という、 重く、大切な、人間とはを問う、重厚なテーマです。 それをエンターテイメントの中にまぶし、飽きさせずに、 ある意味「面白く」読ませてしまう、この凄さ・・・ 若い人達の活字離れが嘆かれて久しいですが、 そんな若い人達に、是非、「大人達が読ませるべき」一冊ではないでしょうか・・・! そういう意味で、この作品は、大変な傑作と断言出来ます。 天使のナイフ (講談社文庫 や 61-1)を楽天で検索 |