新・シングルライフ (集英社新書) |
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私は海老坂氏の分類によると、ガチガチの『原則シングル』ではなく、ましてや親に頼るような『擬似シングル』ではなく、心ならずも、なし崩し的にこうなっている『状況シングル』である。だからこそこの本は役に立つ。もしかしたらこのままシングルで終わるかもしれないような歳になってきて、シングルのままで本当に良いのか、それともだめなのか、シングルのメリット、デメリットをきちんと整理立てて考えさせてくれる本だからである。確かにシングルはすばらしい部分がある。それはこの本を読んでいっそう感じた。私は本当は海老坂氏のような生き方をしたかったのかもしれない。今『原則シングル』になれば、まだ間に合う。『真の恋愛は恋愛そのものが目的になるそれである。他の目的(打算・地位・権力)がはたらくのは擬似恋愛であり、原則シングルこそ真の恋愛に向いている。』という彼の主張は説得力があるし、『「死の不安」からは誰も決して逃げられない。結婚・非結婚によってその苦しさが変わることはない。我々に出来る事はせいぜい「死を飼いならす」ことぐらいなのだ』、という主張も理解できる。今シングルを貫けば、今の仕事を放棄して、つつましい生活をしながら、自由を求める生活をする自信はある。しかし、この本でもついには、老後の生活について、理想的な姿は描き切れていない。また、子供を作る体験を放棄することは当然であるとも考えているようだ。確かに子育ても人生の中のすばらしい体験のひとつに過ぎないだろう。しかし、私はまだそのことに未練を立ち切れないでいる。この本を読んだ後でも私は今だ未練たっぷりの『状況シングル』である。しかし、今の状況をきちんと見据える体験をさせてもらって感謝している。 新・シングルライフ (集英社新書)を楽天で検索 |