第三の時効 (集英社文庫)

第三の時効 (集英社文庫)

売れ筋ランキング第三の時効 (集英社文庫)  
第三の時効 (集英社文庫)

第三の時効 (集英社文庫)


価格:¥ 660(税込)
集英社  (2006-03-17)
/横山 秀夫/
文庫 419ページ
売れ筋ランキング:1335
動機 (文春文庫)
陰の季節 (文春文庫)
臨場 (光文社文庫 よ 14-1)
顔 FACE (徳間文庫)
深追い (新潮文庫 よ 28-1)

横山秀夫の作品はいくつか読んだが、やはり最高傑作は「クライマーズ・ハイ」だと
思う。本作品は個性的なキャラクター設定にスリリングな話の展開と一読して
面白いが、手元に残しておきたいという文学の風格がないので減点。「クライマーズ・ハイ」
には文学の醍醐味がある。
6つの事件がそれぞれ違う目線で描かれていながらも、朽木、楠見、村瀬という各班のリーダたちの存在感がとてもよく現れていて、リアリティのある物語だった。また、ただ事件を解決するだけでなく、マスコミとのやりとり、捜査課長とリーダとの軋轢、強行班内部での揉め事など、人間関係についても丁寧に描かれており読み応えがあり文句のつけどころがなかった。
 大変楽しめました。それぞれのストーリーがスパイスが効いていて、どんでん返しも楽しめます。しかし何よりもすばらしいのは、登場する刑事たちのキャラクターです。それぞれトラウマを抱えていたりもするのですが、決して感傷に流れた描写は行われません。それがかえって、抱えているものの重みを感じさせました。
 多くの刑事が登場しますが、それぞれの個性が、考え方や動作や捜査方法などに現れ、一人一人の人物がくっきり見えるようです。登場人物の多さがまったく苦になりません。必要充分で硬質な描写が見事の一言です。その研ぎ澄まされた文体が、人物の硬質さや事件の緊迫感を高めていて、迫力があります。
 ストーリー・人物・文体、どれをとってもプロ中のプロの技が駆使された作品ですね。

とても面白い。
「動機」や「陰の季節」あたりよりは格段にスリリングだし、「半落ち」をしのぐ横山秀夫の最高傑作だ、との声も否定するものではない。

ただ、私にとってはあまりに「面白すぎる」というか、過剰なまでの読者サービスを感じてしまうのが、ちょっと興ざめなのだ。

料理に例えるなら、最初の一口から美味しすぎる、というか、インパクトの強すぎる味、というか。
「最初はあっさりしているが、食べ進むうちに徐々に滋味が湧いてくる」というような味とは全く違う。

まあ、贅沢かつ我が儘な感想であることは重々承知しているのだが・・・。
横山秀夫の作品の中でもナンバー1だと思います。
短編集ですが、それが逆にテンポを良くしています。どの登場人物も”いい味”出してます。
是非続編も期待したいですね。
第三の時効 (集英社文庫)を楽天で検索