虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1) |
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細かい仕事を専門にしているお二人。 何かを極めた?意識はあまりなく、言葉で説明できないし、いくら細かく分解してもわからないものはわからないと言う。 ただ、素直に自分を表現したことが、多くの人のなかにあるものと、響いている。自然に対する危機感とか。 それでもエアコンも車もやっばり利用してるし。なんて言えてしまう。 優しくないし、めんどうだし、と、簡単に言ってしまえる素直さ。 今だけじゃない。いつの時代も不安もあり、先がわからない。安心感なんてない。 子供達は大人な言葉な裏側を見抜いている、息苦しいは昔からあったし。などナド。 話題は多義にわたり、クルクル変わり。 親しいかと思えば、尊敬しあっているけど、対談でお会いするくらい。など。 大変面白かったですね。 二人とも、色々考え興味は沢山お持ちですが、生活や思想なんかは、意外におおざっぱらしいと感じました。 養老孟司さんと宮崎駿さんの全3回の対談を書籍にしたものです。宮崎さんが描いた装丁、アニメ「養老さんと話して、ぼくが思ったこと」は宮崎監督が本書のために描いている。対談も面白いですが、こちらを見るだけでも価値ありです。 TVなどで拝見すると、お二人とも少年のような目を持ち若々しい印象を受けますがその秘密が垣間見れます。本書では、養老さんは(虫)について、宮崎さんは(アニメ)について語っていくのですが、根っから大好きだというのが伝わってくる。 対談の中身も考えさせられる点が多くあります。現在は、人間へ興味が集中しすぎているという話しがあります。人への興味がいきすぎるあまり事件、いじめなどに発展している可能性があるといいます。お二人のように、興味が人だけでなく、自然に眼を向けられる教育が必要なのだろうと感じた。 本当に面白いし、自分たちが持っていない視点を気付かされる本です。 宮崎駿さんは「未来少年コナン」や「ルパン三世カリオストロの城」以来全ての作品が好きで見てきていますが、本人の発言を読んだのは初めてでした。 両氏の発言で感じるのは、今の教育や子どもの環境に対して「ちょっと変だぞ」と言った感じ。 養老さんの唯脳論以来の主張である脳化、都市化ということが、自然が持つような圧倒的なディティールを無視するようにしてきたという話も、宮崎さんとの対談の中で読んでみると新鮮でした。 宮崎さんの「トトロを100回も子どもが見ています」という親御さんへの反応として、「トトロは1年に一回観て、後は子どもと、山へどんぐりを捜しに行って欲しい」というのも、養老さんと通じ合う教育観を持っているのは興味深かったです。その根底で通じ合っている感じが、対談を面白いものとして感じさせるのでしょうね。 私にとっては、宮崎さんの持っている綺麗ごとだけではなく泥だらけになりながら物事を生み出していく、人間味に溢れた人柄に接することが出来たことと、巻等に載っている宮崎さんの考える子どものための保育園や街のイラストが非常に興味が惹かれ面白かったです。この保育園はぜひとも現実になって欲しい! 今となってはご高齢になっているお二人ですが、虫眼、アニ眼を通して世の中への提言を続けていって欲しいと思いました。 是非一読されることをお奨めします! 文庫化に際して宮崎駿のあとがきが加わっています。 ジブリ美術館の原型が見えたりする、宮崎氏による巻頭のイラスト集がいちばん興味深い。 というのはちょっとひねくれた見方かも知れないが、対談も面白い。 虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)を楽天で検索 |