「猛毒大国」中国を行く (新潮新書 267) |
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タイトル通りの本だ。読んでいて途中で少し気持ち悪くなったのは私だけではないだろう。日本は中国からたくさんのものを輸入している。食品も含めてである。冷凍食品、うなぎ、焼き鳥、野菜など、中国の食品を全く食べたことがない日本人がいたとしたら、それは単に気づいていないだけだろう。だから、知っておくのに越したことはない。本書は、細かくはいろいろ突っ込みを入れるところがあるのだが、他に頼れる情報が少ないという現状と照らしてみると、貴重な一冊となっている。ひとつひとつの例に目を奪われるより、すべてに共通する国民性や、政治体制や、地方の貧困といった背景にあるものについて考え、理解しながら読み進めることをお勧めする。 著者は春雨の白さを出すために漂白剤を入れている現場を見に行き、従業員からそのことを確認する。漂白剤には、もちろん発がん性があり、食品への使用は厳禁されている。しかし、地域行政と工場はぐるになっているので、ろくに指導もできない。村がうまく回ればそれでよいではないか、ということだ。ほかにも苛性ソーダ水の中にぶち込んだパンを焼いて売ったり、劇薬入りの人工卵の講習会が北京で開かれていたり、食の倫理はないのかと。私も1週間北京に滞在したが、出てくるものはほとんどおいしく頂いただけに、ショックだった。また、漢方薬も百害あって一利なし、と断言する。900年前の本がいまだに漢方として正しいかの判断基準になっているのだが、著者は「西洋医学ですら日進月歩なのに、900年でどれだけ世界は進歩したんだ」という。もっともな話だ。 冒頭の春雨村では、正体を隠していったが目的がばれ、著者は追っ手からカーチェイスのように逃げ帰ったという。こうした底辺を這うようなルポから、中国の農村はどこも悲鳴をあげている、中国のカタストロフは近い、と著者はいう。崩壊する農村から見れば食の倫理なんてたいした問題ではないのかもしれない。偽装表示なんかで騒いでいる日本が馬鹿らしく感じてしまった。 夏の暑い日に中国の緑豆はるさめを食べるが私は大好きです。食欲の無い 時に春雨は本当においしいものです。 私は中国で二週間、中国人だらけの、外人のいかないレストランで朝、昼、 夜と食事をしていましたが、体を壊すことなく日本に帰ってきました。 ジャーナリストの鈴木さんも中国のレポートを書く時中国で食事をしていた と思います。 中国は怖い、信じられないとあおるだけで無く、じゃどうしたらいいのかをも う一歩踏み込んで書いて欲しかったです。 不安をあおるだけなので星一つです。 「猛毒大国」中国を行く (新潮新書 267)を楽天で検索 |