算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい (中公新書 1942)

算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい (中公新書 1942)

売れ筋ランキング算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい (中公新書 1942)  
算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい (中公新書 1942)

算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい (中公新書 1942)


価格:¥ 819(税込)
中央公論新社  (2008-04)
/中山 理/
新書 243ページ
売れ筋ランキング:76348
いちばんさいしょの算数 1 (1) (ちくまプリマー新書 83)
消える学力、消えない学力 算数で一生消えない論理思考力を育てる方法 (ディスカヴァー携書 27)
いちばんさいしょの算数 (2) (ちくまプリマー新書 (084))
人に教えたくなる数学 パズルを解くよりおもしろい (サイエンス・アイ新書 49) (サイエンス・アイ新書 49)
ぼくも算数が苦手だった (講談社現代新書 1946)

以前テレビ番組でゆとり教育を扱っていた時に「台形の面積を求める公式を知らなければ、それが求められない」かのようなアナウンサーの発言を聞いたことがあるが、公式を知らなければ面積が求められないと思い込んでいるのは、詰め込み教育の弊害ではないだろうか?

本書を読むと数学の基本に立ち返ることができ、複雑な問題も単純な基本の上に成り立っているということを再認識できる。

しかし、鶴亀算はやはり連立方程式を使った方が楽である。(笑)
『再入門』という言葉を見て、大人向けの、算数の学びなおしの本だと期待して
買ったのだが、内容は子どもにいかに算数に興味を持たせ、面白いものと思わせるか
というものだった。

内容が読みやすいだけに、中身に合ったタイトルにするべきではなかったのかと思う。

また、帯にも入っている「分数の割り算はなぜ逆数をかけるの?」というくだりは、
なるほどと思ったのだが、後半部分、特に図形の面積、グラフ、割合の説明の部分は、
教科書的な記述が多く、面白みがない。
無理に入れなくてもよかったのでは?
 著者の中山氏は、慶応幼稚舎教諭の傍ら日本私立初等学校算数部会全国委員長などを務められた。
 著者の立場は、「あとがき」にある「算数は、確かな根拠に基づいて、自分の思考を発展させるものだと思っています」に明確にあらわされています。
 そして算数を学ぶ目的を、「正確さ、丁寧さ、美しさ。記号化、単純化、統合化、同じと見る見方、違いを見付ける見方、拡張する考え方、条件を整える考え方、構造や性質を考える考え方、よりよい方法はないかと考える考え方などを身に付けるること」においている。
 本書では、小学校で学ぶ算数を大人にも小学生にも「説明できる算数」に整理できている。
 ポイントポイントで、著者のコラムと著者の授業に対する小学生の感想が織り込まれている。これがなかなか楽しい。
 外国の割り算が紹介されている。ドイツ、スイス、ポーランド、スウェーデン、オランダ、カナダ、ドミニカ等々、歴史的文化的背景があるのだろうが各種の違いを知るだけでも本書に価値があると思う。
小学生に「なぜ3/4÷3/5=3/4×5/3なの?」と聞かれた時どう答えますか? (「そうするのが決まりだから」という素っ気ない答えはダメです(→"算数嫌い"を増やす答えです)。数式変形や図で説明する方法など複数あります!) 説明に詰まる人には本書をお薦めできます。子供の素朴な疑問を子供の目線にまで降りてきて説明する処は大人にも読み応えがあります。(→ "脳トレ"にもなりそう) 「難しいことは易しく、易しいことは面白く、面白いことは深く」という心構えが自然に身につきそうですね。(^-^)v

目次:1.数を数える、2.壁の紙の数、3.足して7になる数、4.日常使っている数(十進数)、5.0(ゼロ)について、6.繰り上がり繰り下がり、7.計算を楽しく(整数の足し算・引き算)、8.水遊び(測定の基本)、9.掛け算について、10.掛け算九九の覚え方、11.掛け算のコツ、12.外国の割り算、13.おまんじゅうの法則(分配法則)、14.小数、15.分数、16.分数の割り算はなぜ除数の逆数を掛けるのか、17.割合(比較と基準)、18.単位量当たりの大きさ(平均・速さ)、19.簡単な単位換算、20.変化とグラフ、21.比例と反比例、22.文章題ってなあに?、23.公式を作る、24.算数と数学の違い、25.数の列車、26.起こり得る場合の数、27.図形の性質、28.面積のもとは長方形、29.立体図形の表し方
随所に挿入されるコラムも必読。小学生の独自な算数の"発見"(=気づき)を読むと微笑ましく思えます。"算数好き"はこうして生まれるんですなぁ。

類書として次もお薦めします:「子どもに教えたくなる算数」(栗田哲也)、「算数の究極奥義教えます−子どもに語りたい秘法」(木村俊一)、「数学の学び方・教え方」(遠山啓)。算数から数学に進む際は「数学の考え方」(矢野健太郎)や「数学入門」(遠山啓)が良いでしょう。
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