手作りログハウス (中公文庫) |
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この本を読んでもログハウスを建てられるようにはならない。あたりまえだ。だが良い本である。著者は政治学者であるが、専門分野を超えて優れた教育者だと思われる。どうしてそう思うのか。ひとつには、「教えすぎない」ということである。ハウツー本ならば微に入り細にわたって書くところを、おおまかに工程を記すにとどめている。これで役に立つのか。立つ。少しでもやる気のある読者は、自分で考えようとするはずである。 もうひとつのすぐれた点は、「よく知らないことは書かない」という潔癖さである。知ったかぶりをしない大学教授は、それだけで偉いと思う。 著者は大学の政治学の先生。生まれ故郷の和歌山の山中に、ある日、ふと思い立ってログハウスを建ててしまった。しかも自力で。木を切り倒し、一本ずつ重ねていく。それをひとりでやるのだ。並大抵のことではない。 しかし、面白くない。つらい少年時代を送ったためか、人柄の悪さが文章に出てしまっているような。言っていることは正しいし、興味深いのだが、素直に受け入れる気にならない。 ログハウスを建てようという人の参考にはなるかも。 手作りログハウス (中公文庫)を楽天で検索 |