七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

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七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)


価格:¥ 735(税込)
早川書房  (2006-06)
/ジョージ・R.R. マーティン/
文庫 301ページ
売れ筋ランキング:187671
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 少しずつ背景が見え始め、本格的に物語が動き出しそうな予感がしてくる第二巻。
狼のレディとナイメリアは残念な結果になってしまったが、スターク家の家紋の狼
と第一巻でケイトリンが首をかしげていた銘言「冬がやってくる」の意味が(恐ら
くこれ一つではないだろうが)明らかになる。
 エダードは都の陰謀の手がかりを一つつかんだが、ラニスター家、特にティリオ
ンが何を考えているのか非常に気になる。でかいこと言っていたがあまりに無様な
やられ方をした王子の一件でラニスターとスタークの確執は明らかで、彼らにどん
な冬が来るのか、そしてどうやって乗り切るのかとても楽しみなところで第三巻に
続く。
 ただ季節も本当に冬を迎えそうな兆しが見え始め、北部の“壁”の向こうでも不
穏な動きが見える。第一巻の冒頭でウェイマー・ロイスを殺したのは白い歩行者と
呼ばれる異形人だろうが、それらが果たしてどう動くのだろうか。
 そして南部では騎馬族のボスに嫁いだデーナリスがいつの間にかたくましくなっ
ている。初登場時から脳たりんな印象を受けていた乞食王ヴァイサリスはちと哀れ。
デーナリスの夫婦の夜の生活が少々過激になりつつあるが、環境が変われば人も変
わると言うことか。それほど下品でもないしプライバシーのない民族との異文化交
流といった感じだろうか。どちらにしても騎馬民族を味方につけたターガリエンは
後々大きな脅威となることは間違いない。

 三巻以降、ますます激しい展開が予想される。帯の文句じゃないが本当にこれは
面白い。最初にチープな作品を読んだりなどしてこの手の作品を苦手とする人でも
これは存分に楽しめると思う。

 この巻から首都キングズランディングで様々な事件が起こるので、少々危険では
あるが第二部の巻頭にある都の地図を参照しておくといいかも知れない。その際に
登場人物一覧と裏表紙のあらすじは当然ながらこの巻の先の展開がわかるので見な
いこと。
第一巻では、弱いものが運命に翻弄されていく...といった感じでしたが、この巻では、徐々に、流されるだけでなく、自分で運命を切り開こうと動き出すものたちが出てきました。この先「どうなるんだろう?」ではなく、「どうするんだろう?」と前より、話に引き込まれていきます。続きが楽しみです。


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