猫は火事場にかけつける (ハヤカワ・ミステリ文庫) |
|
売れ筋ランキング > 猫は火事場にかけつける (ハヤカワ・ミステリ文庫)
毎回起こる殺人。しばしば起こる火事。 シャム猫ココと、飼い主のクィル。 猫好きの人なら、どれを読んでも楽しめる。 必ず誰か亡くなります。 そしてなぜか、コブ婦人にしても、古本屋にしても自分の好きなキャラが亡くなっていくのです・・・・。 シーリアとポリーが亡くならないことを願うばかりなのです。 内容的には今回のはいつもどおりの展開、いつも通りのココの行動という感じでした。 惨殺シーンや陰湿ないじめ描写を読むと気分が悪くなる方にはおすすめです。たくさんのヒット作をもつベテランらしく無理のない流れと語り口は読むに値します。ただし、う~んとうならせるストーリー展開は期待しないように。クィラランという名前にみるように全体が甘口すぎる感もあり、個人的には辛い評価に終わりました。ちなみに、ペットには犬が流行る今日この頃ですが傍らに猫がいることの愛らしさを思い出させてくれますよ。 ムース郡のジャーナリストで博愛主義者のジェームス・クィラランといえば、猫が大活躍するミステリー、リリアン・ジャクソン・ブラウンのエバーグリーン・シリーズでおなじみの主人公だ。本書『The Cat Who Smelled a Rat』は、その彼が、賢い2匹のシャム猫ココとヤムヤムと共に、ピカックスの冬の別荘でのんびりくつろいでいる場面から始まる。だが、そこに連続放火事件が発生し、彼もほかの住民たちも雪が降るのをひたすら待ちわびるようになる。我が身を案じたためもあるが、もうひとつ、ムース郡のあちこちにある鉱山跡地に残された、歴史的に価値のあるシャフトハウス(鉱山用の機械類や備品を置いた小屋)が焼けないかと案じてのことである。 ほどなくクィラランと2匹の猫たちは、この放火事件を、一見無関係に思える地元の建設業者の死と結びつけ始める。一方で余裕しゃくしゃくの著者は、クィラランがじっくり時間をかけて謎解きに取り組む間に、ピカックスに住む悪党たちをことこまかに描写したり、「住民がお互いのことで知らないことは何ひとつない」という田舎町ならではの魅力について巧みな筆さばきを披露する。そうこうしているうちに、猫たちが地元警察の先回りをして事件を見事解決する。まずココが、アンティークの水差しと手袋を入れるための年代ものの箱に隠された手がかりを発見し…このあたりで、猫好きな読者なら、「これぞ筋金入りのミステリーだ、いやむしろロマンスだ」と感涙にむせぶことになるはず。 スリルあふれるシーンもなく、ドラマチックな展開も流血騒ぎもほとんどないし、クィラランと恋人とのセクシーな関係についても、ほのめかしの描写すらない。それなのにブラウン作品のファンがあとを絶たないのは…ジャクソン・ブラウンのこのシリーズに、どうしても人を引きつけて離さない魅力があるからに違いない。 猫は火事場にかけつける (ハヤカワ・ミステリ文庫)を楽天で検索 |