世界一周の誕生-グローバリズムの起源 |
|
売れ筋ランキング > 世界一周の誕生-グローバリズムの起源
日文研という、一味かわった研究者が集う場で働く著者。やはり一味かわった 作品がコレ。 文字通りの「世界一周」(イギリス〜アメリカ合衆国〜東アジア)が可能に なった19世紀中頃の英米・技術発達史を、エピソードゆたかに扱う。 主には、電信の歴史、そして蒸気機関の粋を集めた鉄道・船の技術史。 これって、僕たちのような一般読者には触れる機会も関心もなかった ような歴史の「すきま」。そうしたニッチをうま〜くついている本書は、 主に英語文献をあたりながら、それらの発達史を要領よく解説している。 矢継ぎ早にくりだされるエピソードの数々には、思わずうなった。 けれども! これは、多分電車で気軽に読めるようなシロモノではない。 テーマに慣れていないことや、やや重厚な記述もあって、じっくりと部屋で 読む本じゃないかなぁ(評者は、通勤時読もうとして、痛恨の挫折。数ヵ月 後、部屋でじっくり型にてリベンジ)。と評者は思う。 キーワードは、蒸気と石炭、電気、船、鉄道! そして、英国・米国近代史! 新書という本のかたちに惑わされず、じっくりおウチか図書館にて、知の 享楽を堪能いたしましょう♪ 読書のしかたの王道になんとも相応しい快書。 新幹線の中で一気に読んだ。時速270キロで猛進する車中から、19世紀中葉、地球一周の制覇にのりだした蒸気船の旅に思いを馳せるという、奇妙なずれを楽しみながら。本書はグローバル化現象の起源を交通史の観点からみごとに解き明かしてみせた逸作である。様々なグローバリズム論が巷にあふれ返っている中で、「地球が丸くなった瞬間」を航路と鉄道の発展、そして要人の紀行文から跡づけるという発想は、意外と少ないのではないか。本書のすごさは、その着想のユニークさだけではない。19世紀以降の植民地主義、帝国主義、さらには西洋中心主義の展開を理解する上で、きわめて有益な一つの見取り図をも提供しているのだ。それにしても、世界一周の誕生は、結局は大英帝国と、西と東に海を擁する両岸国家アメ!リカとの熾烈な競争の産物であった。形を変えつつも今もって益々健在なアングロ・サクソン・オーソドクシーの行方は・・・? 世界が丸いのは当たり前だと思うのは普通の人。『世界一周の誕生』の著者はそうは思わない。そこに著者の独創が光る。「西の果て」と「東の果て」に挟まれた欧州。西の果ての地位から脱し世界の中心たろうと目論む米国。やがて西の果ての米国は更に「西」の果ての東洋に達し、世界は丸くなる。欧米の交通通信手段の発達史を丹念に辿りながら、世界を丸くしたグローバリズムの本質に迫る必読の逸品。ご堪能あれ。 私は仕事柄、海外へ行く機会が多いのですが、「丸い地球」が出来上がっていくプロセスが、旅行記や小説や、さまざまなエピソードで書かれており、興味が尽きなかった。この本を私は飛行機に中で読んだのですが、汽車や蒸気船の時代も、現代に共通する問題がすでに出てきていたことを知らされ、歴史と現在とのつながりの二つを同時に教わることが出来て本当に良かった。旅行好きに人には、必読書のような気がする。 世界一周の誕生-グローバリズムの起源を楽天で検索 |