中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書 599) |
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中国共産党政府によるチベット人への弾圧は、2008年3月ラサ武力鎮圧により日本でも知られるようになりましたが、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)についてはまだまだ認識も低く、資料もチベットに比べると少ないのが現状です。 チベット騒乱に呼応してウイグルでも大規模なデモが発生し、ここでも武力弾圧が公然と行われましたが、日本では大きく報道されることはありませんでした。 今回のチベットデモや日本での抗議行動でウイグルの存在を知った人、まだウイグル問題をよく知らない人にはよい入門書です。 文章も平易でボリュームや専門用語なども抑えてあり、いろいろな立場のウイグル人のインタビューを軸にウイグル問題を紹介しているので、非常に伝わりやすく読みやすい本になっています。 新彊ウイグル自治区(東トルキスタン)が地理的にどこなのか 正確にはこれまでわかりませんでした。本書の持つ重みは 亡命した、弾圧された当事者への直接インタビューに基づいて書かれて いることです。チベットと同様に小数民族に対する中国の なりふりかまわない抑圧政策(漢民族への同化政策)、 同自治区におけるたび重なる核実験、その結果住民の悲惨な現実。 ただ驚くばかりです。中国で政治犯として逮捕され9年の獄中刑を 言い渡された、東大院生のウイグル人留学生の刑期が2009年に 満了になるとのこと、その後が気がかりです。新書版ですので、ページの 都合上、筆者は色々内容を割愛されたかと思います。もっと内容を 盛りだくさんにされたものの、出版を願います。最近の中国の 微笑外交の一方でこういった現実があることを日本人も知ることが 今後、中国との付き合いを誤らないことだと思います。是非、一読 されることをお勧めしたい一冊です。 北京オリンピックの聖火リレーが荒れたことで、一躍チベット問題は世界中に 知れわたりましたが、ウィグルなど他の少数民族のことはまだ知られていません。 核実験場とされたことを考えると、状況はチベットより過酷なのかもしれません。 本書は、世界各地の亡命ウィグル人から聞き取りを行った、貴重で稀少な記録です。 作者の行動力に敬服したと同時に、彼女の身に危険が及ばないことを願いました。 日本の大学に留学していた学生が、論文のための資料を探すために帰国したところ拘束され、 政治犯として投獄されていることに大変ショックを受けました。 本書を読んで、もう1つ印象的だったのが、欧米、とくにドイツの、政治亡命希望者に対する対応のすばやさです。 この本が多くの人に読まれ、人権や自由について考えるきっかけとなることを願います。 中国内の少数民族対策についての貴重なルポ。 共産主義の掲げる平等、民族自治がいかに浅薄なものかは、旧東欧の実態が暴露された 現在は明らかな事実として認識されているが、リアルタイムに隣国で進行していると いう事実を、日本人の多くがどれほど知っているだろう? そしてもっと重要なのは、これだけの暴力とエゴに満ち、おまけに核まで抱えた共産中国 が、日本のお隣さんだという事実だ。これはけして他人事ではない。 ちょっと分量的に不満はあるが、新書ということ、内容の稀少性を考えれば 立派なものだろう。 中国共産党政府による恐るべき殺戮の歴史を知ることができる本です。 日本のマス・メディアではなぜか中国政府の弾圧や虐殺はなかなか知ることができません。 その点をカバーするにも良い本だと思います。 多くの少数民族の人々が死刑になっている実情を知らなければならないとともにやはり中国の死刑だけには目をつぶる 人権団体への批判ともなるでしょう。 そして少数民族同士を殺し合わせる中国政府の方法をわれわれ日本人も強く警戒しなければならないと思います。 中国の環境問題にも触れており、きっちりと調べられてかかれているので多くの人におすすめできます。 中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書 599)を楽天で検索 |