格差社会とたたかう―“努力・チャンス・自立”論批判 (現代のテキスト) |
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格差社会を作った構造改革や企業リストラを早くから批判し続けてきた論者たちが、近年の格差社会をめぐる言論状況を論じたのが本書である。 本書は「格差社会」の実相とそれを論じたさまざまな議論が持つ問題点をさぐる論文(ちまたに流布する格差社会論の多くは、格差社会の状況と問題点をクリアに掴み切れていないという)と、格差社会を乗り越える処方箋として登場しつつある「自立」「努力すれば何とかなる」「機会平等」というキーワードの問題性をさぐる論文が掲載されている。 これらのキーワードは、格差社会を作った本人たちがその処方箋として唱えると同時に、格差社会に反対してきた格差社会を憂う人々にとっても重要だと言われる概念だ。著者たちは、これらが格差社会を変えるための理念として利用しなければならない概念であることを認めつつ、そのためには、これらの言葉の使い方について、格差社会を作った人々の使い方だけでなく、格差社会を憂う側の人々の使い方も批判的に乗り越えなければならないという。 格差社会、自立、努力、平等といったタームに感心を持つ広い人々に読まれ、社会的に困難を持たされた多くの人々にとって役立つ方向で、これらの概念が深められることを望みたい。 格差社会とたたかう―“努力・チャンス・自立”論批判 (現代のテキスト)を楽天で検索 |