巨大建築という欲望―権力者と建築家の20世紀 |
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建築の世界をよくしたい、これ以上陳腐な建物を地上に残すまいと 決意した若かりし頃の著者が選んだ職業は、 ジャーナリスト、編集者、批評家だった。 この人は、エジンバラ大学で建築学の学位を修めたのだが、 みずから建築家になろうとも、研究者になろうともしなかったという。 この時点で著者の建築に対する気合の入り方がわかるというもの。 かくしてこの本にも、建築に対するものすごい執念のようなものが込められている。 独裁者や権力者、金持ちなどが造らせた数々の巨大建造物に対して、 ねちっこく500ページにわたって、その来歴について解説してくれているのだが、 文章はなかなか・・・読みづらい。 エピソードの紹介かと思えば、ストーリーっぽくなっていたり、 解説を始めたり、いろんな脱線をしながら、うねるように建築について語ってくれます。 この独特の文章が、ちょっと読みづらいんですが、 慣れてくるとこの文章のうねりにはまってきます。 私は気に入ったところだけ3回は読みました。 文章に慣れてくるとかなり面白くなってきます。 建築に興味がある人、独裁者に興味がある人、巨大なものに惹かれる人は、 楽しく読めるのではないでしょうか。 しかし、フセインが作らせたモスクには彼の血液を2リットルも抜き取って 筆写された500ページものコーランが置かれていたとは知らなかった。 いろんな建築雑学・エピソードにあふれている本ですよ。 巨大建築という欲望―権力者と建築家の20世紀を楽天で検索 |