密偵ファルコ 白銀の誓い (光文社文庫) |
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修道士カドフェルシリーズが好きなので、お勧めになっていたため購入しました。古代ローマが舞台というのも心引かれましたし。読み始めると何か違和感があります。悪漢に追いかけられている女の子を主人公が助けますが、事情も聞かずに自宅に連れて来てしまうし、女の子も何も言わずについてくる。「おかしい。しかし、これが古代ローマでは普通なのか?」と思いながら、どんどん読めてしまいます。そして事件は大きな陰謀へと・・・。その後、マルタの鷹(ハードボイルドは初めてでした)を読んで、古代ローマのハードボイルドという文句に納得しました。カドフェルシリーズのような作品を期待していては雰囲気が違いますが、壮大な話と古代ローマの風俗も楽しめます。私は読後、二巻目以降を購入しました。 本で、ドキッとした事は、久しく無かったのですが、恥ずかしながら作者の意図に、まんまと乗せられてしまいました。それだけ、多くの登場人物が、活き活きと描かれ、身近に感じられたのだと思います。事件は、ミステリとしては単純な方ですが、解決へのプロセスは、非常に分厚いエピソードが、淀みなく描かれ、古代ローマという舞台設定も相俟って、なかなか、読み応えがありました。読んでる間、楽しかったです。 本書はミステリーものというか探偵ものなのであるが、舞台は紀元70年の帝政ローマである。主人公ファルコは、銀採掘の不正を調査せよとの特命を受け、また事件に巻き込まれ殺害されたソシアの仇を取るべく、地の果てブリタニアの鉱山に奴隷として紛れ込む。そして彼が見たものは・・・。小気味よいファルコの「語り」で話が進められ、作中には随所に当時のローマ市民の生活、感覚が生き生きと描かれており、ミステリー好きの人だけでなく、ローマ史好きの人も十分楽しめる一冊である。今までに出会ったことがないジャンルなので大変楽しめた。シリーズ物で刊行されているので続編も是非読まれることをお勧めする。 密偵ファルコ 白銀の誓い (光文社文庫)を楽天で検索 |