恋いちもんめ (幻冬舎文庫 う 4-3) |
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宇江佐先生の作品が立て続けに文庫化されています。 ファンとしてはありがたいことです。 さて本作、 両国広小路の水茶屋「明石屋」の娘お初の恋と、 お初の家族、恋人栄蔵らの人生の明暗を描いた人情もの時代小説です。 読みどころは、 まっすぐな娘、お初が若さ故に悩みながらも、 誠実に生きることで、 周囲の人々を変えていき、 最後には・・・、 というドラマ性です。 よくできた恋愛小説で青春小説です。 現在の時代小説の書き手では、 名実ともに「NO1は宇江佐真理」というのは、 衆目一致するところですよね。 そういう背景で本作を読むのですが、 確かに平均以上。 最後まで読者の心を掴むストーリーの力強さもあります。 「冶玄店の女」と同じ感想ですが、 本作、主人公の相手役、 男(栄蔵)の描写がいまいちのような。。。 本作でいうと、 相手役の栄蔵は実家の火事の後姿を消すのですが、 その失踪の必然性が感じられません。 手練のストーリーテラー、宇江佐先生としては珍しいことです。 この調子で最後まで栄蔵にのめり込めませんでした。 どうしても比較してしまいますが、 代表作、髪結い伊三次シリーズでは、 主人公伊三の心理描写が効いていて、 それが恋愛の描写にも繋がっているように思います。 栄蔵の里親に預けられた歴史などもっと掘り下げたらなあと。。。 本作はすかっとできませんでした。 期待値の高い作家宇江佐先生だけに、 ちょっと厳し目なレビューで。 恋いちもんめ (幻冬舎文庫 う 4-3)を楽天で検索 |