アメリカの正義病・イスラムの原理病―一神教の病理を読み解く

アメリカの正義病・イスラムの原理病―一神教の病理を読み解く

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アメリカの正義病・イスラムの原理病―一神教の病理を読み解く

アメリカの正義病・イスラムの原理病―一神教の病理を読み解く


価格:¥ 1,785(税込)
春秋社  (2002-03)
/岸田 秀/ 小滝 透/
単行本 262ページ
売れ筋ランキング:307889
一神教vs多神教
日本人はなぜかくも卑屈になったのか
靖国問題の精神分析
日韓いがみあいの精神分析 (中公文庫)
日本がアメリカを赦す日 (文春文庫)

一神教を神経症と言い、多神教のほうが寛容などということは経験的に裏づけがない精神分析の衣装を来た俗説に過ぎない。多様な人種や民族といった多様性を維持するには共通の普遍的なコードが必要であって、そのようなコードがなければ、相互理解もない無数の分裂へと陥るだけである。実際歴史上は多神教はそうしたコードを供給することができないために専制君主の暴力に依存することになり、結果的には神経症的な思想統制へと道を開いてきたではないか。
 本書は、自分ã‚'たいそうなè€...と思っている人、あるいは、ã"のä¸-にå"¯ä¸€ã®ï¼ˆè‡ªåˆ†ãŒçœŸç†ã ã¨æ€ã£ã¦ã„るとã"ろの、あるいは、真理と思えるはずの)真理があると思い込ã‚"でいる人、ã‚'除く多くの人ã€...には、読みやすいはずの書物です。

 本書ã‚'「理解」するにあたって特別の知識ã‚'要さない理ç"±ã¯ã€è«-æ-¨ã®æ•...ã‚'、フツーの人ã€...がå...±åŒåŒ-ã-ている心理(フムフム)に置いているからです。つまり、「彼らはA(という状況)だからaとおもうのだ(われわれもA'ならばa'と思うのだから)」、というã"とです。そã-て、その「æ•...」はたいそう(æŠ-い難い)説å¾-力のあるものに思えます。

 ただã-、本書は、タイトル表記の両国についての知識、つまり、前記でいえば、Aの真偽・å†...容ã‚'求めるための書物ではありませã‚"(Aは、ほã!¼æ‰€ä¸Žã®å‰æã¨ã-てè«-が展é-‹ã•れます)。ですから、本書ã‚'批判的に見るためには、別の書物で、本書でè«-題とされている事柄についての知識の幾ばくかã‚'å¾-るå¿...要があるã"とは言うまでもありませã‚"。

 「ç-...理ã‚'読み解く」というサãƒ-タイトルは大ã'さでも何でもありませã‚"。逆に、まさにそれã"そが「メイン」といってもよい。

 æ-‡æ˜Žä¸Šã®ã€ã‚るいはæ-‡åŒ-において「ç-...æ°-」とされるべき事象にそれほど深遠な原因があるわã'ではない。時代背景などは様ã€...あるã'れども、人にまつわる問題は、畢竟すべて「ひと」のã"ã"ろに起因するのであり、心理の問題は、有史以来、もっといえば人類誕ç"Ÿä»¥æ¥ï¼ˆå...ˆå²æ™‚代についての証拠はないが)今æ-¥ã¾ã§ã€ã"同様なのではないか。

 それだã'に、問題の根は深い、時・とã"ろ・立å 'にã!‚ˆã£ã¦äººã®è€ƒãˆã¯ã¾ã¡ã¾ã¡ã§ã‚り、単ç'"に正誤の判定・æ-­ç½ªã‚‚できず、「解決」などさらにおぼつかない、が、でも、どうにかできないか、どうã-たらいいのか、ã"うするã"とができるのだろうか、とè«-è€...たちは言っているのであって、ã'っã-て「æ•'いようが無い」などと高見からエラソーなã"とã‚'いっているのではありませã‚"。

 「ひと」の問題に簡単な解決ç­-などあったã"ともなく(そã‚"なものがあれば、人類発祥以来何万å¹'の今æ-¥ã€ã™ã¹ã¦ã®å•é¡Œã¯ã™ã§ã«è§£æ±ºã•れていて然るべきであり、いまだに戦争などã-ているはずはない)、また、あるはずもない。そのような困難は、おæ°-楽「ãƒ'ワー」でどうにかなるはずもないのです。

 本書は、表現上は、多å°'くだã'ているかもã-れないが、それは、対談とういう本書の形式上そ!うなるのであって、対談è€...たちがè«-題ã‚'軽く見てもいないã-、解決ã‚'楽観もã-ていない。そうではなく、真æ'¯ã«é›£é¡Œã¨ç-›æ„Ÿã-ているからã"そ、半ば悲観的、自虐的に(苦)ç¬'うがã"とき表現も出てくるのだと思う。

 わたã-は、è«-è€...たちに、å...¨ãã®åŒæ„Ÿã§ã¯ãªã„にせよ、深くå...±æ„Ÿã‚'覚えるのです。


分かりやすく説明してくれる対談集なので、特別な知識を持っていなくても、楽に読める。
が、アメリカとイラク関係の、知識を得ようというための一冊目にはむかない。別のものを一読されてからの方がいいだろう。

「病理を読み解く」とサブタイトルにあるが、これは若干おおげさ。
小滝氏がアラブ、イスラム世界の歴史などを説明し、岸田氏がそれに持論の解釈を付け加える、といった部分が多い。

一神教と多神教の、発生の背景解釈が興味深かったが、世界中、総じて「トラウマ」の為せる技...というようなところは、
それではこの先、世界は救いようが無いって事ですか...と思わずにはいられなくなる。
世界が変わるには、という点も言及されてはいるが、こちらはパワー不足。

あとがきに!ページを割いているせいか、おじさんとおじさんが好きなことを楽しく語らって、
最後に「はっはっは」と笑って終了ーという感じなのが残念。
ただし、欧米とアラブと日本の関係も、こういう読み方をしてみると、おもしろい図式が見えてくるので、
肩の凝らない読み物としては、充分オススメできる。


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