団地再生―甦る欧米の集合住宅 |
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アメリカとヨーロッパの大規模集合住宅の再生事例を幅広く調査した共同研究から生まれた一冊。日本では考えられないくらいに大胆な改造によって、ガラクタ同然の中古マンションが鮮やかに蘇り、高付加価値の物件として市場に還流する数々の事例は非常に面白い。 もともと建築学の学生や研究者向けの本なので、素人にはとっつきにくいところもあるが、決して読み通せないわけではないし、事例研究部分がとにかく楽しいので、興味がある人は構えずに読んでみることを勧める。 現在、工場跡地などに高層マンションが次々と建設されている。高層からの良い眺めと徹底された機械によるセキュリティシステムによる安全管理と立地特性による利便性を売りにしている。 大概の人にとって住宅は一生に一度の大きな買い物のはずだ。誰が近隣の人で、誰が外部からの侵入者なのかもわからない不信だらけの不完全なコミュニティ、空地はほとんど駐車場にしてしまう開発業者の開発の仕方、景観など気にしない大きすぎる建物など、大規模なマンションは本当に住む場所として相応しい性格を備えているか疑問である点が多い。 普通の人が住む普通の団地は長い間を経て手狭になりながらも成長した緑地環境や自治組織がある。建物を改善しなくてはならない時期が来ているが豊かな生活も育っている。その長所を維持しながら建築物の性能を向上させ、総合的な住環境を再生する手法がこの本で示されている。集合住宅の生活が長い国の建築家や居住者たちが私たちに様々な役立つ情報を提供してくれる良書である。 団地再生―甦る欧米の集合住宅を楽天で検索 |