なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか

なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか

売れ筋ランキングなぜ、その子供は腕のない絵を描いたか  
なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか

なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか


価格:¥ 1,470(税込)
祥伝社  (2005-04)
/藤原 智美/
単行本 224ページ
売れ筋ランキング:120282
たたかうマイホーム―住まいの現在、家族の未来
「知を育てる」ということ
暴走老人!
子供の「脳」は肌にある (光文社新書)
普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓

 あらかじめ書いておくと、この本に書いてあること全てを鵜呑みにしている訳ではない。

 なぜ、腕のない絵を描く子どもが増えてきたのか? 筆者が最初に調べた本で、すぐに理由が見付かる。すなわち、
「親の強い指示や命令、あるいは過剰な世話やきが原因」
 だが、筆者はこの説明に納得できない。理由は、なんとなく。

 次に、こういう絵を描く子どもが目立ち始めた次期と、育児の考え方が変わって「スキンシップ」を重視し始めた次期とが一致することに気付く。
 筆者はすぐに、これだと思う。理由は、直感。

 要するに筆者は、「しつけの厳格主義は善、甘やかしは悪」というイデオロギーに捕らえられているのだ。これに反する結論はいっさい受け入れなれない。その頑なな姿勢は本書の随所に見られる。

 この筆者の意見に従えば、育児にまつわる全ての問題は、子育ての「スキンシップ」信仰が始まってから起こった。筆者の育てられた昭和三十年代の子育てには、そう言った問題はいっさい起こらなかった。

 だが、筆者と同じ年の生まれの人間として言わせてもらうが、昭和三十年代生まれの子どもたちは、思春期に於いては家庭内暴力で親や兄弟を殺し、校内暴力で教師を傷付け、人の子の親となっては子どもを虐待死させ、教師になった者は体罰で生徒を死傷させ、果ては年老いた両親を虐待死させる、家族殺しの世代なのだ。

 家庭の崩壊は、すでに昭和三十年代には始まっていた。筆者は、子どもの問題を「腕の無い絵」に限定することで、これらの問題を黙殺している。

 そんな訳でこの本の全てが正しい訳ではないが、今の子どもの問題が虐待的なしつけや過干渉が原因であるという結論に異論は無い。早期教育が子どもの学力を下げているという意見にも同意する。ビデオを見せ過ぎることの弊害に関する説明も、きわめて納得のいくものだった。

 出発点は欺瞞的、だが、結論は正しい。これがこの本に対する私の評価だ。
非常に評価が分かれる本だと思う
結論としては原因は子供の無気力さや社会性の発達の遅れにあるとしている
背景としては幼児教育で疲弊して無気力になっている、ということ
そして子供同士で遊ぶ時間や暇な時間が消滅していること
母親の過度な干渉や濃密すぎるスキンシップなども
尼損の書評にもあるとおり、現在進行形で子育てをしている親には読むのはつらいのではないか
わかりやすく言えば母親の暴走をとがめている形態になっているからだ
あと父親の役割も明確には示していないので余計母親には負担になるだろう
どうせガキに何仕込んだって特殊な才能ある子は伸びるだろうけど
そうじゃないのは親の生き様が反映されるだけなんだからな
自分の人生振り返ってみりゃ無駄だって分かるだろうに
そういう意味では趣味をのばすために親子で汗を流すのが重要かと
電車が好きだったから駅名から幼稚園の内におおかた漢字が読めるようになっていたけど
ひらがな書くのを習得するのにはえらく苦労した覚えがある
別段、教育されたわけでも調教されたわけでもない
一瞬だけ親がそういう教材を持ってきたけど無意味さを悟ってやめたけどな
そんで受験のための塾に通い出して受験勉強しだしたのは小4からだったからな
関西では関関同立が小学校から大学まで一貫という体制を進めているが
当人の人生がどれほど豊かになるかは考え物である
6歳のガキを見ても大方その将来を見込むのは不可能であろう
なのに入試や面接で判別するのだからカオスなことになる
実は京王夜討ち車など金か紹介人の家柄とかで決まってしまうのであるが
なのに平民は家族で面接官に気に入られるためと信じ込んで
学校も面接官も書いていない筋書きを妄想してそれを演じる
よって立つところがない、ということの悲しさなんだろうか
まあ理解のある人間に囲まれて育ったということの幸せさをかみしめる日々である
全体的に分析力の低いかな?という感じはした。

しかし、「テレビ(ゲーム)の影響」とかそんな感じの分析『だけ』か
と言うとそうでも無いような気がした。多少オリジナリティの
ある分析もしており多少読んでみる価値はあるかもしれない。

全体的にマスメディア的なセンセーショナルな口調の文章が続くので、もし本書を読む場合は冷静になって読めばいいと思う。
本のタイトルに引かれて購入しました。
子供のこと、教育のこと、世の中の変化に興味を持っている人であれば買って損はないです。
この本は、この忙しい世の中で置き去りにされそうな些細な信号を形となって伝えてくれる良い本です。
気づけば、何度も読み返していました。
また、とてもわかりやすく、読みやすい点も好感が持てました。
お勧めです。
著者ののべている腕のない人の絵、通称「頭足人」は世界中の子どもが、発達の過程で描くものであり、全世界の子どもたちに共通で、言語、習慣、民族、国籍を超えて同じ表現をするもので、はるか昔からその存在が知られています。
私がこの本を読んで疑問に思ったのは、文献をあたる過程でそのような記載にあたらなかったのは何故かということでした。
この本に一貫しているのはこのことだけに限らず、小数の主観的な観察ではなく、きちんとデータを取る、探すという客観的事実を追求しようとするなら誰もがとらなくてはならない基本的な姿勢がまるで欠如してるということ。この人はこんなこといってたんですよ、的な話ばかり。万事が万事そんな調子。
考察についてもきちんとした因果関係を示す事実など何ひとつ示さず、あるのは間接的なほのめかしか、居酒屋の素人の野球談義みたいなオレはこう思うんだよ、みたいな話ばかり。
著者は小説家なのでそういう気分で書いたのかなと思いましたが、事実を追従する本には何も論文みたいに書けとはいいませんが最低限の姿勢、質ぐらいは必要なんじゃないでしょうか。
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