日本語組版の考え方 |
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知り合いの編集者の一人Aさんは、約物をすべてベタ組みにします。 そうしたほうが、たくさん文字が詰まると思い込んでいるのです。 しかし、これでは行長調整の際、どこにも詰めるところがなく、本文文字の字間を空けるしかありません。結果、彼女の組んだページは、みょうに散漫な本文と約物の前後の窮屈さが、とてもアンバランスな仕上がりになってしまってます。 InDesignなど最近の組版ソフトは柔軟性が高いので、活版以来の伝統をふまえず、自己流で使ってしまう、Aさんのような編集者・オペレータが少なくないようです。 そんな人にこそ読んでほしい一冊なのですが、ちょっと難しいかな? --- 日本語縦組組版の原則をきれいに整理してあります。 ただ、その整理が裏目に出て、後の章で説明される事柄が前の章で使われていたりします。いわゆる「前方参照」ですね。 ちゃんと参照ページが指示されているので、大丈夫といえば大丈夫。 この本独自のものとして「文字符号幅」という用語を使っています。 JIS X 4051「日本語文書の組版方法」での用語を使うと: 文字符号幅=字幅+空き量 です。「文字符号幅」という用語を使うことで、約物の用法(組方)の説明がJISよりもわかりやすくなっていると思います。 ただ、この用語がこの本独自のものだという点があまり強調されていないので、JIS用語の「字幅」や、DTP用語の「仮想ボディ幅」などと混同してしまう読者も少なくないのでは? (そもそも、組版の世界では、始め括弧類、終わり括弧類、中点類、句点類の「字幅」は半角だってこと自体、あまり知られていないですよね) 読み物というよりも辞書的ハンドブック、あるいは仕様書かな? JIS規格票よりは読みやすいです。図解も効果的です。 InDesignCS3での調整法も付録についています(CS2でも使えそう)。 この本を読んでからなら、野村保恵『編集者の組版ルール基礎知識』もかなり見通しよく読めます。 さらに、JIS X 4051規格票を読むと完璧かも (^_^;; 日本語組み版をInDesignで美しくやるには、InDesignの機能がわんさか増えても、オペレートする人に日本語組み版の知識がないとダメよ!という趣旨の本だと思います。基本的にはInDesign CS3の新たな切り口での機能紹介本だと思うんですが。日本語組み版の知識がほしくて買ったのですが、むずかしすぎるのか、いっこうに頭に入ってこない……。 ひと通り日本語組み版がわかってる人がさらに詳しく、そしてInDesignで適性な設定をするために買うのがいいのかもしれません。 日本語組版の考え方を楽天で検索 |