日本人の心のふるさと“かんながら”と近代の霊魂学“スピリチュアリズム” |
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著者は、スピリチュアリズム関連の書籍の翻訳を数多く手がける近藤千雄氏。 翻訳家であるだけでなく、長年スピリチュアリズムの研究を重ねてきた氏による、 スピリチュアリズムの歴史・研究史の総括的書物です。 海外だけでなく日本国内も対象として、スピリチュアリズムの流れが分かりやすく まとめられており、著者自身の経験も含め、さまざまな事象の引用も豊富です。 改めてスピリチュアリズムの文献を見直す手引きとしても最適ですが、 もし抵抗がなければ、こういう書物は初めてという方にも読んでいただきたいです。 本書はスピリチュアリズムに対する視点を、日本古来の「かんながら」を中心に展開しようとする近藤千雄氏の貴重な作品です。 中でも、浅野和三郎氏の説かれた『龍神遠祖説』は、龍神に対してのお供物は『清酒とタマゴ』という、東洋とりわけ日本における伝統的な諸宗教の常識?に対して一石を投じるものです。 諸説はあると思いますが、心霊学でいえば真の龍神は、自然霊のなかでも特に高位に属するとされています。その高級霊に対してタマゴをお供えするというのは、龍神と動物霊としての蛇とを混同した結果生じる現象ではないでしょうか。 もとより、インドの竜神に対する意識は蛇にその源流をたどることができます。対して、中国における龍神の概念はもっと崇高なものであり、それゆえ皇帝は五本指の龍のデザインを用いました。 視点を変えれば、古来の祭祀に関わる立場の側からすれば、当時は「お供え物がない」ということは考えられず、祭祀の大前提としてお供え物は不可欠であり、それでは龍神に対しては何がお供え物として適切かという問題があったことは推察できます。 この龍神遠祖説は他書でも確認することはできますが、長年この道の研究を重ねてきた近藤千雄氏の円熟期の作品として各論と併せて、スピリチュアリズムを志す者にとっては必読の書であるといえましょう。 日本人の心のふるさと“かんながら”と近代の霊魂学“スピリチュアリズム”を楽天で検索 |