団塊・シニアビジネス「7つの発想転換」 |
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「2007年問題」、「団塊世代の大量退職」を目前にしたいま、 日本の高齢化がいよいよ本格的になってきたことに誰もが漠然と不安を抱いている。 その一方で、新たなビジネスの誕生を待ち望んでもいるだろう。 この書は、たんなるシニア・団塊世代をターゲットとしたビジネスの手法が示されているだけでなく、 日本が直面する高齢化の諸問題を解くヒントが到る所に隠されている。 シニアビジネスにおける壁が「なぜ生まれてくるのか?」から丁寧に整理し、 団塊市場=「マス・マーケット」という高度成長期の固執した考えをバッサリ斬り、 従来とは違う新しいビジネスの手法を明確に示している。 誰も取り組んでいないニッチ市場に目を向けるなど、 シニアビジネスのさらなる可能性を十分に見出すことができるだろう。 さらに、著者は「エイジング」の正しい認識が不可欠であると指摘している。 「年を取ることは衰えること」という固定観念にとらわれず、 齢を重ねることが持つ意味をプラスとマイナスの両面からとらえることが、 ビジネスの成功の鍵になるのではないだろうか。 これは、シニアビジネスだけに当てはまるものではなく、 高齢化の諸問題を解くうえでも通じることだろう。 タイトルにある団塊シニアビジネスを意識するしないに関わらず、非常に示唆に富んだ良書。 あえて苦言を呈するとすれば、本書と『シニアビジネス 10の鉄則』は先進的な例としてアメリカ企業の例がいくつか提示される。しかし、アメリカ市場は日本と違いベビーブーマーの塊がもっと大きかったため、これからもいわゆる若い世代・ファミリー層が数多く控えているということを押さえた上で、アメリカ=ネット先進国=絶対!、という早合点には注意したい。 日本の団塊世代が抱えてきた「7つの壁」。 その根底には日本市場の柔軟性が足りないと著者は説く。 団塊向けビジネスに対する誤解を解かないと苦戦する、 その苦慮を取り払うための「7つの発想転換」を、 豊富な事例を盛り込みながら提示し、企業の進化を牽引しよう、 という試みだ。 著者が、21世紀の日本を憂いているとき心に響いてきたのが、 『代表的日本人』を著した内村鑑三の以下の言葉だという。 「金を儲けることは、己のために儲けるのではない、 神の正しい道によって、天地宇宙の正当なる法則にしたがって、 富を国家のために使うのであるという実業の精神が われわれのなかに起こらんことを私は願う」 日本のシニアビジネスが世界の注目を浴びる日も近いことだろう。 そのときには、それらを生み出して経営する日本人の「精神」こそが 注目され、尊敬されるべきなのである、ということだ。 シニアビジネスモデルの指南書として恰好の書。 賢く知的で格好よく老後を生きる年輩者を「スマートシニア」 と名付けたのも著者だと聞く。 今後も村田氏の活躍に注目していきたい。 本書は他のシニアビジネス書と内容を異にする良作である。にも関わらず、それが外から見えないのは非常にもったいないと感じた。 類書との一番の差は事例の多さだ。日米のシニアビジネスの成功例が、無駄なく的確に分析されているが、写真や図版がないので類書との差が見えにくい。事例の横に写真や図版があると、この本の印象は大きく変わると思う。 図解版など、副読本的に読める本があってもいいのではないだろうか。 世界一のスピードで駆け抜ける日本高齢社会! 高齢者は「お年寄り」という感覚は古い! 巨大なマーケットがそこに眠っています! どこに? 知りたい? そんな方は、この本を読んでください! 団塊・シニアビジネス「7つの発想転換」を楽天で検索 |