ケルト妖精物語 (ちくま文庫) |
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1978年に月刊ペン社から出た『ケルト幻想物語集』(全3巻)を再編集して一冊にまとめたもの。 『ケルト幻想物語集』は、イエイツの『Fairy and Folk Tales of the Irish Peasantry』(1888年)と、『Trish Fairy Tales,』(1892年)を翻訳したものであったが、本書『ケルト妖精物語』は、そのなかから妖精にまつわる話だけ、物語28編、詩8編が選び出されている。また、イエイツの「アイルランドの妖精の分類」、「アイルランドの物語の語り手」もあわせて収録されている。 原著の2冊は、イエイツがアイルランドの伝承を収集したもの。 本書では、「取り換えっ子」、「地と水の妖精」など妖精の種別に分類され、物語が集められている。素朴な味わいがある。妖精もそうなのだが、出てくる人間たちも土臭く、単純で素朴なものが多い。アイルランドの独特の魅力といえよう。 語りも純朴で良い。 ちくま文庫から、イエイツ編『ケルト妖精物語』『ケルト幻想物語』、イエイツ著『ケルトの薄明』の3冊が出ています。 イエイツ(1865-1939)が、民間伝承の蒐集を選択し編纂した二冊の本を、さらに編訳したものが『ケルト妖精物語』『ケルト幻想物語』です。 そのうち、妖精に関する物語と詩篇を集めたものがこの『ケルト妖精物語』です。嘆きの妖精バンシー、海に棲み漁師を惑わすメロウ、靴直し妖精レプラホーンなどに興味のあるかたは、ぜひこれを。 イエイツの編纂した上述の二冊が十九世紀のアイルランドで文芸復興運動を促進させたという歴史的見地からも、また、アイルランドの民間信仰への興味からも、また物語を純粋に楽しむ読書としても、非常に楽しめる3冊だと思います。 この民話集を読んでいて痛快なのは、それが教訓的ではないところだと思います。イエイツは『ケルトの薄明』の中で、次のように述べています。 「人々の想像力は、むしろ幻想的で気まぐれなもののなかに住んでいる。そして幻想も気まぐれも、もしそれらが善なり悪なりと結びつけられるようなことがあれば、それらの命の息吹きであるところの自由さを失ってしまうのだ。」 3冊ともお勧めです。 大学の講義についていくため、神話の知識が必要になり、この本を手に取りました。妖精を知るにはちょうどいい入門書だと思います。 まず文章が美しい。編者のエイツ氏が美文家であったことも関係しているのでしょうが、それを日本語に訳し切った井村君江氏の仕事もなかなか素晴らしい。 次に妖精や、取り替え子、ひとり暮らしの妖精などについての物語がたくさん載ってます。それほど厚さのある本ではありませんが、読み応えがあります。文字通り、ケルト妖精物語に誘ってくれると思う。 こんなにすばらしい物語を読んだのは指輪以来です。 これは、絶対に読むべきですよ。 ケルト妖精物語 (ちくま文庫)を楽天で検索 |