解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書 677) |
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私自身は解離性障害ではないのですが この本を購入したのは友達が解離性障害だったからです。 彼女の事を病理学的にもっと知りたいと思ったからです。 一言で言うとこの本は「深い!濃い!」内容でした。 今までネットで収集した情報ではピンと来なかったものが 詳しく書かれているように思います。 難しい言葉も沢山出てきましたが 著者の見解がよく分かる本でした。 また 統合失調症、摂食障害、境界性人格障害などとの関連性や違いも書かれています。 パートナーとして、どう接していけばいいか・どう対応するべきかと言った アドバイスもこの本に記載があったので、参考になりました。 「ななめ後ろに誰かがいる」「視界の端を誰かが横切った」という不思議な感覚は、誰でも味わったことがあるだろう。それが、「解離性障害」の症状の一つであると知って驚いた。 患者が自分の感じていることを語る内容はみな幻想的で創造的であり、不謹慎だがファンタジー小説やマンガの新たな表現のネタになるのではないかと思ってしまった。こういった世界に実際に生きている人がいるというのは、大変興味深く、神秘的ですらある。人間の精神世界の広大さを簡明に見せてくれる1冊である。筆者の患者に対する温かい視線と、専門家として治療にかける情熱に好感が持てる。 この本が出版されることなど知りもせず、愛妻を「統合失調症」と「解離性障害」の鑑別診断の為に、著者の外来を受診させました。 「先生、私の病気治るよね?」(198p) ・・・著者は、解離性障害の当事者に向かって診察室ではっきりと言ってしまうのです!。「だいじょーぶ!」と。 「解離性障害になってしまった人の多くは、芸術家であり、詩人であり、・・・本当に愛すべき存在なのですよ」と彼は言うのです。そのような「感性」を持つ精神科医に出会ったの初めてのことでした。 現在の国内で、治療者の視点ではなく当事者の視点で解離を理解しようとするなら、これ以上の文献はないと思います。 「(高価な)医学書ではなく、一般書で出版したのは、あなたのような(解離性障害を持つ)人のためですよ!」とニッコリ語る著者は、一癖も二癖もあるとても魅力的な「人間」です。 当事者、家族、介護者、支援者、そして精神科医にお勧めの1冊です。 難解な医学書とは違います。 日常生活に突然予測の付かない事態が起きます。 20年前ですが姉が突然雨の中にずぶ濡れになって庭に水を撒き出しました。 その時の家族の驚き。 異常な行動が次々。姉は精神病院で亡くなりました。 その当時は精神病と片付けられたはずです。姉の死を悲しみながら本書を読んでいます。 著者の暖かいメッセージに救われました。 解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書 677)を楽天で検索 |