東京の空間人類学 (ちくま学芸文庫) |
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東京の成り立ちを地形・歴史的視点でとても丁寧に解説し、歩き回りたい気持ちにさせてくれる本。著者は、一見歴史はもう残っていないかのように見える現在の東京からでも江戸時代の都市を読み取れるとわかりやすく主張している。現在の東京の繁華街に通ずる部分もあり、おすすめです。 内容は「東京の空間人類学」というよりむしろ「江戸からの空間人類学」といった具合で、江戸>明治>昭和末現在の具体的な街の在り方の推移が中心となっている。そしてこれは人類学というより地学的な部類に属するだろう。 結果としてそこに街並みが広がっているのではなく、それは長い歴史で必然的かつ因果的に異化を続けた軌跡であり、今もなお「経過」であるということが、別に本書に記述されているわけではないが漠然と感じられた。 近代の東京の地理的な意味合い(なぜ東側は下町や年寄りが多いのか、西は風俗店や若者が多いのかといったようなこと)を期待して本書を手にした俺としては満足いかない内容だったが、本書のある意味穿った東京をはじめとする都市の見解やそれについての表現はな!かなか面白く、2003年現在読んでもそれらに対しては「古い」などといった感覚はしない。 東京の空間人類学 (ちくま学芸文庫)を楽天で検索 |