ゴダール (リュミエール叢書) |
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ゴダールの映画は難解である。『映画史』『ウィークエンド』『勝手にしやがれ』『愛の世紀』『ヌーヴェルヴァーグ』『男性・女性』などどれも意味が分からないといってもいいだろう。だが、ゴダールにとりつかれた人々は、どうにかしてゴダールを理解しようとして、同じリュミエール叢書に入っている『ゴダール全評論・全発言』などを手引きに、ゴダールの問題意識を捉えながら、その映画を観るだろう。そして、その思想云々という前に、ゴダールが映画を愛していること、映画をひたすら観ていることに驚く。そうしてゴダールの映画で引用されている部分を改めてみるとき、その引用部分にたいして哲学的、思想的に問うより、まず映画が好きだから引用したといっても良いようなところがある。 『カイエ・デュ・シネマ』誌のなかの評論の多くが、綿密な評論というよりも、文学的、誌的な文章であることは、映画を語るときの魅力であるとともに、障害でもあるだろう。本書は、ゴダールを論じるときに必ずと言っても良いようにゴダールの<文章>につられてしまっているが、ゴダール映画に対する意欲的な評論集であるから、このような映画評論は、ゴダールを知るというよりも、ゴダールを楽しむ評論であるだろう。 ゴダール (リュミエール叢書)を楽天で検索 |