V字回復の経営 |
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日本の社会は年功序列、年次序列が支配して、問題点があっても次第にわが身がかわいくて誰も何も言わなくなる。状況を分析し、戦略を練ったところで、主人公のように本気で改革をするには胆力が必要と思われるが、自分がその立場になったら実行しきれるか自信がない。短期的な株主はステークホルダーではなく、その会社からの収入で生計を立てている人が真のステークホルダーで、まさに問題に立ち向かわなければならない当事者なのだ。 一気に読みました。 企業が改革を行うときに必ず起こることが克明に書かれています。 特に改革の推進者や、抵抗勢力の言い分、考え方が詳細に記述されており、 目の前で改革が展開されていくリアリティがあります。 企業改革のバイブルとも言える内容です。 読んでいる途中で、「あっ、同じだ。」と思う部分がたくさん書かれてあり、とても他人事とは思えなくなりました。明確な目標、気骨な精神力、大切ですね・・・・。とても参考になりました。 「経営の要諦」や、「死の谷」というキーワード等、著者が実際に携わってきたから経験からにじみ出てくる言葉やストーリー展開に圧倒された。 コンサルスキルや問題解決を学ぶ本として、教科書的に整理されている本は多々あるが、希少な経験をされてきた著者だからこそ書ける内容は、やはり勉強になると思う。 同種の仕事に就いている者として何度も読み返して参考にしたい本。 読書会で紹介されたが、この本を課題図書としている企業もあったり、会社内で社長→部長→課長→平社員のように回し読みされてる企業もあるとのこと。 私自身の読書感としては、平社員でも日頃感じにくい経営者の視点をもつことができ、「この企業内の問題点はうちにもあるな」、「この経営の基本が出来てないから責任感が低いのか」などと実感できたりして、経営の問題点と基本がわかる。また上に立つ人の心構えなども理想とする姿で励みになる。 何より、この本を読み進めることで、実際に経営を再建してるような体験ができ、またそれに成功し主人公たちともに感動を味わうことができ、会社って面白い!オレも会社で面白いことに取り組みたい!って思わせてくれるところが良い。 ストーリーは、肥大化した企業内に赤字体質だった部署があり、再三事業部長が変わり改革に取り組んできたが、成功せず赤字の拡大が続いていた。そこへ子会社で経営再建を成功させた社長が事業部長に抜擢され、経営再建を行っていくという物語仕立て。 その物語はどんな改革でも、個人レベルの改善でも成功するものは、このステップをふむという「改革・八ステップ」に沿ってすすんでいく。ストーリーの至る所に、企業内の問題発見となる「症状」や、経営再建への「要諦」 のポイントがでていて、改革が行われる上でのポイントがつかみやすい。またステップの区切り毎に、ステップを実践する上での背景や分析などがあり、このストーリー以外のケースでも対応できる配慮がある。 得られるものが多すぎて、それらのポイントを十分にご紹介できないが、いくつか以下にあげる。 症状として、50個から2つとりあげると… ・経営会議で顧客の視点がない。競合の話もない。内向きの話ばかり。 ・個人として赤字の痛みを感じてない。責任を皆で薄めあっている。 要諦として、50個から2つとりあげると… ・適正な経営行動の第一歩は厳しい「現実直視」から始まる。 ・優れた改革シナリオは頭から頑張りを求めるものではなく、仕組みによる強さが明快であるからこそ、皆頑張り始める 経営の基本としては… ・商売の基本サイクルは、「創る(開発)、作る(生産)、売る(販売)」。これを競合企業に打ち勝つスピード早く回していくことで、競合を凌駕できる 全然、書ききれません。 「太陽産業の役員室で開かれた経営会議は、上期の業績不振にもかかわらず、役員たちに危機感がまったく見られない。かつての花形企業も今は成長が鈍化し、マスコミには叩かれ、学生の人気も失せている。このままでは長い会社の歴史が終わる―― そう判断した香川五郎社長は決意を固め、まず役員人事で大なたを振るったのだったが…」 本書のストーリーは、事業再建を専門にするコンサルタントである三枝が、過去にかかわった日本企業5社の事業改革を題材にしたもの。ストーリーはノンフィションとフィクションの間、つまり5社での体験を素材に、どの企業にもあてはまる「経営改革のモデル・ストーリー」を構成したものである。 本書はフィクションであるが、それを感じさせない強烈なリアリティーを放っている。改革のもと、社内に生じる政治力学、葛藤、抵抗勢力とのかけ引きといった細部が徹底して描きだされているのだ。著者はストーリーの進行に合わせて組織硬直化の「症状」を分析したり、改革の「要諦」をまとめたりして、逐一処方箋を示していく。 ストーリーは、現実の直視と分析、先導者の組織化、改革コンセプトの共有、戦略の意思決定、改革シナリオの現場への落とし込み…という改革のモデルパターンをたどって進む。自ら改革すべき企業の代表取締役となり、リスクと利害を共にするコンサルティングスタイルを取る三枝ならではの経験と知識がストーリーの中に凝縮されている。 本書は、経営改革のシミュレーションとして他に類を見ないテキストである。けっきょく、「太陽産業」は各役割を担うリーダーが機能し、8年ぶりの年間黒字決算を達成するのだが、ここに日本企業再生のシナリオがあるような気がしてならない。(棚上 勉) V字回復の経営を楽天で検索 |