ポール・ボルカー |
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グリーンスパンが、任期が長く、アメリカ経済の舵取りの巧みさでカリスマ的になってしまったので、前FRB長官のボルカー氏の影が薄くなり、殆ど歴史上の人物になってしまった感がある。 この20年間に、IT革命やグローバリゼーション等構造上の変化によって、済社会は大きく変動してしまったので、ボルカー氏の施策は、正に今昔の感だが、今日のアメリカ経済の繁栄があるのは、レーガンのサプライサイド経済学レーガノミックスではなく、インフレを収束させ経済を軌道に乗せたボルカー政策のお陰かも知れない。 1980年代を中心に、FRB議長として、アメリカ経済を危機に陥れた戦後最大のインフレーションを押さえ込む為に戦ったボルカー氏の人生を、生い立ちから家族との私生活までをも克明に描きながら、あの頃のアメリカの政治と経済を語っているのがこの本。 特筆すべきは、全く私利私欲を廃して清廉潔白に生き、徹頭徹尾公僕として国民の為に奉仕したボルカーの生き様。アメリカの経済を左右するFRB議長は極めて薄給で夫妻共々生活費の遣り繰りにずっと苦しみ続けた。鉄の様に強い意志を持ったインフレファイターの爽やかな人生が胸を打つ。 ポール・ボルカーを楽天で検索 |