リタイア・モラトリアム―すぐに退職しない団塊世代は何を変えるか |
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この本は、表向きは、団塊の世代による「定年退職でリタイアするはずだった人が、しばらくリタイアしないために起こる問題」についての未来予測に基づくビジネス指南と当事者である個人に向けての処方箋である。しかし実のところ、著者の冷徹な分析とリタイアモラトリアムにさしかかった人たちへの人生をよりよく生きて欲しいという熱い思いが、特定の世代を超えた普遍性をこの本に与えている。自分の人生をプロデュースするタイミングは人それぞれである(実は著者も書いている。例えばp.49)。人間は、18-20歳になると成人と呼ばれる。同様に、学校を出てから18-20年を過ぎた頃以降が社会人としての成人だろう。人間の成人は、それまでの少年少女とは違い、社会に対して責任ある人生を送らねばならない。そして社会人としての成人は、一度きりの自分の人生に対しての責任ある生を生きる存在であるべきだ。不惑である小生は、この本を、人生の折帰り地点を過ぎた全ての働く人々への応援歌として読んだ。そして、著者の誠実さに、自分なりの回答を用意して明日からの日々を送ろうと思っている。 この年代の方々は、戦後、常に時代をリードされてきた。 ベビーブーマー、学生運動、高度成長、そして一斉定年。 いっせいに仕事をやめてしまわれると企業も困るので 再雇用というような方法で雇用状態を延長しようとする。 明日からすることない、ではなく、時間を有効に使いながら 定年後を有効に過ごす方法を見出す時間的余裕を与えられた。 この方々の財布はいろいろなところから狙われているが この本もその一つ。いろんな消費があることを解説して どう消費させるかを考えさせてくれる。 あたらしい市場開拓のために一読されると面白いかも。 表題の「リタイア・モラトリアム」とは聞きなれない言葉であるが、 「離職までの一時的な猶予期間・状態」のことである。定年退職 した後に離婚することが多くなってきた現代で、どう生きていくかは 個人の自由であるが、1つの方法として本書の知識を得て、自分に 当てはまるかどうか検討してみることも必要であろう。 著者は主に米国での実例を多く書いているが、その他にも日本での 実例も具体的に書き、そして本全体に数字が多く出てくる。数字が 苦手な人もいるだろうが、数字ほどシャープに現実を伝える物はなく、 抽象論で片付けるそのへんの物書きとは一線を博している。実に論理的。 例えるならば、高級な幕の内弁当のようである。品数は多くあり、 華やかで、見た目もよい。しかも1品1品は吟味され、味わえば奥深い。 まさに本書の文章を味わってみないとその価値はわからないだろう。 経済的な面のみならず、サイエンスの分野まで取り込んで話を展開する 著者の度量の深さは注目に値する。他にも著書があるようで、そちらも 読んでみたい。 本文には「セカンドライフなどない」という意味の文章があるが、 唯一無二の自分の老後を心配するなら、特に団塊の世代を中心として、 一読して損はない本だと思う。 「多くの事例をもとにシニアビジネスの方向性を提示」とあるように、確かにシニアビジネスについて関心のある人を対象に書かれています。そのような方に有益な書であることは疑いの余地はないことであると同時に、内容が定年後の生活についての分析、また介護を含めた総括的なシニアサービスの紹介なので、これから定年を迎える人、また定年生活を十年以上過ごし、定年直後に生じる定年問題についてはすでに克服して過去のものとなり関心の薄い定年者にとっても、興味深く読み続けさせる迫力を持っています。 学問的に遅れているといわれている、高齢者の心理分析に挑戦されています。 人間の後半生の心理学的発達段階が、四段階に分けられるという医学者ジーン・コーエンの説を紹介して、その中で団塊世代の多くの人が「解放段階」に達していることを数多くの事例を基に立証しています。堅いテーマを説得力のある分りやすい話に展開しているところは、豊富な知識に裏づけされていることを感じさせられます。特に定年前後の方にとって興味深い話でしょう。 また、定年十年以上経過し、それまでの「介護する」立場から、そろそろ「介護される」立場のことが気がかりになり始めた方には、日本と比べて10年は進んでいるアメリカのリタイメント・コミュニテイの話に興味をもたれることでしょう。 数多くの事例の中の一つが「斜陽化する”ハッピー・リタイアメント”の象徴」という見出しです。どのような内容でしょうか、期待を裏切らないと思います。御一読をお薦めします。 著者の本は面白い。 新しい支店「リタイア・モラトリアム」はまさに言い得て妙で、早期退職をしたまわりの方々をみて思わず納得。 少し前では思いつかなかったリタイア後の就労と知縁型のライフスタイル。 このミックスチュアーを実感・実践できる企業を目指して研究を進めていきたい。 この機会に今一度団塊の世代向けビジネスに目を向けてみたい。 リタイア・モラトリアム―すぐに退職しない団塊世代は何を変えるかを楽天で検索 |