コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル (PHPビジネス新書) |
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現場力が重要であるという主張はごもっともだと思います。 そして、理論一辺倒の、いわゆる「頭でっかち」なコンサルティングではクライアントに「納得」していただけない、という筆者の主張も納得できます。 ただ、本書に書かれていることというのは、正しく現場で身に着けるべきもの、そして現場にいれば身についているはずのものかなと思いました。 特に斬新というわけではなく、実際のコンサルティングの現場で必要であるものを列挙しているといった印象です。 ですので、新しいものを学ぶというよりは、現場の大切さを再認識したいなと感じた方、あるいはコンサルタントとは現場でどのような事を感じているのかといったことに興味のある方には向いていると思います。 一方、既にコンサルタントとして現場で活躍されている方等には、既に現場で学んでいることが多いため、本書で学ぶまでもないかと思います。 コンサルタントの具体的な仕事内容を知りたいと思い、この本を購入したのですが、どうやら私の勘違いだったようです。 この本には、コンサルタントでもある筆者の仕事観、人生観、哲学が延々と書き綴られています。 コンサルタントというと、論理的な思考が求められると思っていましたが、この筆者の挙げるコンサルタントの資質とは、「使命感、ポジティブな発想、誠実さ」など、人間味のあるものです。 筆者は、論理的思考を強調した、従来のありがちなコンサル本へのアンチテーゼとして、この本を書いたのかもしれませんが、逆にそれが期待はずれになっています。 「一流のコンサルタントは、現場力、人間力、思考力、実践力が必要!」と要約できますが、読んだ側の感想としては、「だから何?」という印象が強く残ります。 そもそも、そのような資質は、コンサルでなくとも求められますし、それを具体的に読者がどう生かせばいいかには触れられていません。 そして、この筆者はコンサルタントでもあるので、文体も論理的かと思いきや、非常に感情的で曖昧です。 例えば、「右脳と左脳のバランスがとれている人が優れたコンサルタントで、うまくバランスがとれている時、右脳が左脳をバーッと飲み込んでいる感じがする。」 このような表現が本編の随所に見られます。その結果、主張の根拠が曖昧になり、説得力を感じませんでした。 結局、自己啓発本によくある、人生論に落ち着いてしまっています。 コンサルタントのおっちゃんの人生哲学を聞きたい人は購入してもいいかもしれません。 ここ数年、コンサルタントという仕事が注目されるようになってから、 その仕事術も注目されるようになりました。 それらは各種のフレームワーク(SWOT、3C、PPM)であったり、ロジカルシンキング、 ロジックツリー、マトリックスであったり、多くの書籍も出ています。 本書では、こうしたツールについての紹介はおさらい程度に、 実際の「現場」において優秀なコンサルタントが持つマインドやスキルについて紹介しています。 コンサルタントの現場力とは『事実からの経験の蓄積』と『改善、進化への思い』を前提にした、 顧客に近い「仕組む力(ロジカルシンキング)」と 「仕掛ける力(コンセプト思考)」のバランスのサイクルであると著者は言います。 実際コンサルタントが現場で、これらの力をどう身につけ活用しているのかを、 その仕事を分析しながら抽出しています。コンサルタントの仕事を流れにそって、 大きく3つに分類し、それぞれに求められる力を「人間力」「思考力」「実践力」としています。 それぞれは、さらに2つ、そこからさらに3つの要素に分解され、それぞれの要素がなぜ必要で、 どう活用されるのかを説明されており、分かりやすい。 「思考力」においては、一時期のロジカルシンキングブームも落ち着き、 コンセプト思考という考え方も徐々に広まってきましたが、 コンサルにとって、ロジカルシンキングは必要条件であり、 デキるコンサルにとっては、このコンセプト思考が非常に重要になってきます。 もちろん、クライアントとのヒアリングや組織を動かしていくにあたっての「人間力」「実践力」もコンサルに限らず重要です。 文章の流れが、コンサルの仕事の流れに沿っており、コンサルタントの仕事を理解するうえでも役に立つでしょう。 それぞれの能力の必要性は書かれていますが、鍛え方についての詳細には触れられていないので、 この中で自身に足りない要素を鍛えていく方法を考えるには、良いと思います。 それぞれの項目で本が1冊書けるくらい深いものなので、本書だけでは浅いですが、 体系的に考えるうえでは有用だと思います。 口八丁のコンサルタントたちの分かった風な“机上の論理”本が多い中、これはいけます!「コンサルタントに必要な資質」=「企業経営に必要な要素」。すなわち、コンサルタントに求められる資質や心構えを、経営者やあるいは経営ブレーンセクションの管理者が身につけ行動すれば、“コンサルタント要らず”になる訳です。この本は、企業の実態に入り込んで改善を実現する「プロセスコンサルタント」の「論理」「思考」「行動」を、分かりやすく具体的に開示してくれています。コンサルタントを目指す人、経営や管理でお悩みの社長さん、管理部門で頭をかかえている企業役職者の方々、とりあえず読んでみることをお勧めします。意外に軽く読めて、得るもの多く、きっと役に立つことと思います。私は常にカバンに入れて、部分部分を読み返し役立てています。 第5章(終章)に集約される、著者の現場力というモノが「笑いを起こる場をつくる」という雑感に、私も笑いを引き起こされました。全体として読み物としての価値は充分。個々の考え方を新書版に合わせて、整理して解説してくれているところは、好感を持って読ませていただきました。私もその何分の一かは実践できるように精進したい!という気になりました。 コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル (PHPビジネス新書)を楽天で検索 |