GIRL×GIRL×BOY―乙女の祈り― (アクションコミックス)

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GIRL×GIRL×BOY―乙女の祈り― (アクションコミックス)

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価格:¥ 630(税込)
双葉社  (2008-04-28)
/KUJIRA/
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子供の頃、いじめられていた女の子・風花と率先していじめていた男の子・一太、そしていつも風花をかばっていた強気な女の子・利理がいました。

そんな3人が再会して――

風花は利理が好きで
一太は風花が好きで
利理は一太が好きで

そんな奇妙な三角関係が始まり「抜け駆けなし!」ということでいつも一緒に行動するようになった三人。

ここまでで想像つくかもしれませんが、同性愛者に立ちはだかる問題やその果てのようなものにも切り込んでおります。

一太はまさか昔いじめてた子とは知らずに風花に一目惚れ→即告白、でも風花は最初から既に利理しか眼中になかっわけです。
その一方、子供の頃に一太を含めたたくさんのいじめっ子に立ち向かっていた利理もいずれ「後ろ指指される」「親も理解してくれないかもしれない」「父親・母親・子供」といったステレオタイプな「家庭」は築けない、そういった事柄は重かったようで、そういったことを思い悩んでいました。



――先日、米国においてマサチューセッツ州に次いでカリフォルニア州でも同性婚が認められる方向になりました。

そんな世界の流れから見ていると本作の葛藤は些か「古い」感もありますが、それがまた「狭い狭い世界にいる年代」を上手く描写できているのかもしれません。



当事者付近にいる一人としては「遺伝子の欠陥」だとか「本能に反してるだとか」そんなことは言いたい人には言わせておいて構わないと思います。ある意味正しくはありますし、メタな視点から見ればセクシャルマイノリティにはステレオタイプな異性愛者とはまた違った社会的役割をもつ可能性もあります。

ただ、それらとは別にいい加減「事実」と「蔑視から来る社会的束縛や制約」は分けてゆかねばならないものだな、と感じさせてくれる佳作でした。



さて最後に、百合作品における野郎といえば9割方噛ませ犬なのが宿命ですが、恋に破れても「俺にはせいぜい地球を救うくらいしか出来ないけど」と伝説的名言を残した某・可哀想マ君ほどのインパクトはないものの、一太も「よく頑張ったよなー」と思わせてくれる好キャラでした。

本作も、百合門外漢にもオススメしたいし、属性の狭い私が読んでも好感触でした。帯の謳い文句は「……」と思いましたが(笑)
最初、この本を見たとき「これは地雷漫画に違いない!」と思い、
正直読むのをためらっていました。

というのも、私が知っている「女×女×男の三角関係の恋愛もの」は
ろくな終わり方をしない作品が多かったわけでして。

仲良しの女の子同士の片方が結局男の子とくっ付いて、「女同士は一時の気の迷い、
でも末永く仲良くしましょう」展開になり、残された女の子は切なさをかみ締めて
「私も素敵な男の子みつけよっと・・・」みたいな展開を見せられるのは
もうこりごり、と思ってましたが、しかし・・・!

本作は、それぞれの人物が迷いや過ちに絡められながらも、自分の気持ちを
見つめなおし、自分の立ち位置を作っていこうとしてゆくところで
終わります。(あの変な先輩でさえ・・・)

詳細は物語の核心部分なのでレビューでは割愛しますが、同性を好きになることを
砂糖菓子のような感覚でなく、多少なりとも現実的な問題として描こうとした面も
評価できると思います。多少ヌルい部分は、そもそも登場人物が若い子達だから
しょうがないとしても。

こういう作品が多く世に出て読まれることで、異性を好きになることがあたりまえ
だというわけでなく、人を好きになることに性別は関係ないという価値観も
存在するということを、肩肘張らず受け入れることが出来る風潮が出来れば
良いなあ、と思います。

最初手にした時、帯に「触りっこしよ?さんにんで!」とか書いてあったので、
うわ、ありえねー。ハズレ掴まされたか?!と正直退きました(笑)
始まってすぐに主人公(女)が彼女に振られるし、幼なじみ(男)とかしゃしゃり出て来るしで、微妙な気分で読み始めました。
が、しかし、読み進めて行くうちに登場人物達の胸中が描かれ、いつの間にか物語に引き込まれていました。
物語の締めの展開には少々肩すかしを食らった感がありましたが、百合好きとしても納得のできる終わり方をしていました。
甘甘イチャイチャ系やファンタジーを求めている方には微妙かもしれませんが、百合ゆえの微妙な立場や気持ちに揺れる内容がじんわり心に来て、読後に登場人物たちの幸せを願ってしまいたくなりました。
おすすめです!
高校生の風花と利里は幼馴染で恋人同士、しかしそこへ昔風花の事をいじめていた一太が転校してきて・・・・。
という男女三人が織り成す恋愛ストーリーなんですが、読み終わった後の爽快感がたまりません!
同性愛カップルが必ずぶつかる問題にもさり気に切り口をいれていて、とても素晴しい作品だと思いました!

百合的には星5つでしょう!!!

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