会社はこれからどうなるのか |
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会社法や法人など会社の型に関する話が多いのですが、 「利潤は差異性から生まれる」点にも言及しています。 オープンアーキテクト化により利潤を上げにくい今は、 現在から将来にわたって儲け続けることが目的の企業 には厳しい環境でしょう。しかし、逆に言えば、差異 が生み出せれば利益が得られるわけで、それこそ個人 でも起業できるわけです。 会社組織がより機動的に動けるようになるための重要 な視点と考えられます。 はたして本書を手に取る資本家や株主がどのくらいいるだろうか? 我々社会の底辺層に住む労働者の溜飲を下げるだけのものなりはしないかと心配だ。 あらためて再認識したが、我々ができることは政治を変える事と消費活動に置いて不買運動をすることくらいだろう。 書評などを書いてさらに自己満足している場合ではないのだ。 友人から読みやすいからといってもらったのだが、メッセージがとても重要で大きい内容のため本当に頭の中で整理、吸収するためには時間がかかると思う。資本主義の流れが大きく変わる中で、日本企業はあまりにモノづくりを中心とした産業資本主義に適合していたため、現在苦労しているが、実は情報を基盤とするポスト産業資本主義に適合できる可能性も持っているという後半の説明は秀逸であった。これを実行しているのがまさに自動車業界で一人勝ちのトヨタなのではないだろうか。やや本の構成、文章が冗長な点が気になったが、インタビューのテープを元にしているとのことで納得。 ずばり資本主義の基本原理についてわかりやすく解説。景気回復前のどん底時の出版だが基本原理は変わらない。常に目新しいものを目ざさざるを得ない資本主義の限界も明らかになる。このままでよいのか考えさせられる好著。 法人のヒト性とモノ性の両面の性質。ヒトはものを所有できるがモノはヒトを所有できない。法人は二つの性質があるから売買もされるしモノを所有することもできる。また、ポスト産業資本主義における法人の意義。差異性が価値を生み出す。昔は、農村の安い労働力が大量にあったからお金があって機械が買えればそこから生まれた利潤から安い労働賃金を引いた差異で比較的容易に利益を上げることができたが、今はそれができない。利益を上げるのは新しいこと差異。などなど。一般論に流されず著者独自の視点を持っていることがはっきりとわかる。文章も読みやすいし、話のスピードもゆっくりしているが確実に理解できるように組み立てられている。これは非常によい本に当たった。3回は読めると思う。 資本主義のグローバル化、IT革命に金融革命。90年代より、好景気に沸くアメリカを発信地とする新しい波が押し寄せている。かたや、未だ「失われた10年」から脱出しきれていない日本は、日本的経営の長所に対する自信までをも失ってしまった。しかし、会社は株主のものでしかないというアメリカ的な株主主権論は、「ポスト産業資本主義」と呼ばれるこれからの時代、本当に「グローバル標準」としての地位を確立するのだろうか。 本書のなかで著者は、会社とは何かを根本から洗い直し、資本主義の変遷をおさらいしつつ、ポスト産業資本主義にふさわしい会社のしくみを考察している。もともとインタビュー原稿だったものを書き直したというだけに、全体を通して「ですます調」の読みやすい構成になっているのが特徴。また、論の運び方がゆったりとしており、カタカナ用語もできるだけ平易な日本語に置き換えているため、会社論と資本主義論という難解なテーマであるにもかかわらず、論旨がすんなりと頭に入ってくる。著者は、MITで経済学博士号を取得後、各国の大学の助教授や客員教授を経て、現在は東京大学経済学部教授として活躍している。『貨幣論』や『二十一世紀の資本主義論』などの著書を持つ経済学者だ。 著者は、前半のかなりの紙幅を「法人とはなにか」を説くスペースにあてている。読んで字のごとく「法の下でのヒト」である反面、株主から見れば、株式という「モノ」に過ぎない法人。この二面性がきちんと理解できれば、なぜ資本主義の変遷とともに最強と呼ばれる会社システムも変化していったのか、ポスト産業資本主義時代に求められるであろう会社システムとは何か、そして理想的な働き方とは何かについても、読者なりの回答が出せるに違いない。 今を生きる経営者やビジネスパーソンはもちろん、これから社会に出る学生にも、ぜひ読んでほしい1冊である。(朝倉真弓) 会社はこれからどうなるのかを楽天で検索 |