木霊(こだま)みょうと (愛の絵本シリーズ)

木霊(こだま)みょうと (愛の絵本シリーズ)

売れ筋ランキング木霊(こだま)みょうと (愛の絵本シリーズ)  
木霊(こだま)みょうと (愛の絵本シリーズ)

木霊(こだま)みょうと (愛の絵本シリーズ)


価格:¥ 2,243(税込)
ポプラ社  (1986-09)
/吉本 直志郎/ 中島 潔/
- 35ページ
売れ筋ランキング:510644
みすゞ憧憬―中島潔作品集
中島潔の世界1968→2004 (別冊太陽)
ふるさと憧憬

山深くに暮らす、誰もがうらやむほど仲のいい夫婦、辰平と文(あや)。
あるとき山仕事に出かけた辰平は、日暮れになっても戻って来なかった。
幾日も幾日も恋い焦がれて待ち続ける文。
村人に「くるっている」と後ろ指をさされても、辰平のいない暮らしには耐えられない。

夢に辰平が出て来たのをきっかけに、文も山へと向かう。
「身動きならないさだめ」とは、一本の木になってしまったことだった・・・。

中島潔さんは、文をことのほかうつくしく描いている。
ふっくらとしたくちびる。狂おしいほどに辰平を求めるうなじ。
肩にはらりとかかる後れ毛。
はだけた胸元からのぞく鎖骨。
まくれ上がった着物の裾は内腿をあらわにし、辰平に会えるのなら何をも厭わない覚悟が見て取れる。
魔性のものに願いを叶えてもらった文は、恍惚とさえ呼べる表情だ。
エンジュの木になった辰平に絡みつく文の手足は、そのまま読者の五感を刺激する。
その官能的な表情に、とうとう太腿の奥深くまで満たされた悦びを見つけるのだ。

これは、恋人同士や夫婦で読み合ってもらいたい絵本。
文字通り身も心もひとつになって添い遂げたふたりに、胸を揺さぶられてほしい。
美しくて哀しい大人の絵本。
若い夫婦に起こった不思議な出来事。
どのページも美しくて素晴らしい。
愛で結ばれた二人(みょうと)は
永遠に添い遂げる。
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