木霊(こだま)みょうと (愛の絵本シリーズ) |
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山深くに暮らす、誰もがうらやむほど仲のいい夫婦、辰平と文(あや)。 あるとき山仕事に出かけた辰平は、日暮れになっても戻って来なかった。 幾日も幾日も恋い焦がれて待ち続ける文。 村人に「くるっている」と後ろ指をさされても、辰平のいない暮らしには耐えられない。 夢に辰平が出て来たのをきっかけに、文も山へと向かう。 「身動きならないさだめ」とは、一本の木になってしまったことだった・・・。 中島潔さんは、文をことのほかうつくしく描いている。 ふっくらとしたくちびる。狂おしいほどに辰平を求めるうなじ。 肩にはらりとかかる後れ毛。 はだけた胸元からのぞく鎖骨。 まくれ上がった着物の裾は内腿をあらわにし、辰平に会えるのなら何をも厭わない覚悟が見て取れる。 魔性のものに願いを叶えてもらった文は、恍惚とさえ呼べる表情だ。 エンジュの木になった辰平に絡みつく文の手足は、そのまま読者の五感を刺激する。 その官能的な表情に、とうとう太腿の奥深くまで満たされた悦びを見つけるのだ。 これは、恋人同士や夫婦で読み合ってもらいたい絵本。 文字通り身も心もひとつになって添い遂げたふたりに、胸を揺さぶられてほしい。 美しくて哀しい大人の絵本。 若い夫婦に起こった不思議な出来事。 どのページも美しくて素晴らしい。 愛で結ばれた二人(みょうと)は 永遠に添い遂げる。 木霊(こだま)みょうと (愛の絵本シリーズ)を楽天で検索 |