ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫 (な1-1)) |
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作家、評論家の他に多岐にわたる楽器演奏、ライブ活動、脚本家としてマルチな才能を持つ著者は、 17年前の乳がんとは別のがんを発症、手術することになった。 この本は、がんの発見から手術、入院から、退院して体からすべての管がぬけるまでの闘病と心に映る事象を綴ったエッセイ。わかっているつもりだった「死」と隣り合わせになってみて初めて意識した「死」と「生」。 一歩はなれた所で自分を見つめる中島だからこそ、同じ病で悩む患者の助けになると思う。 かの手塚治虫から「今世紀最高のクリエイター」と激賞された著者。そのような識者・実作者の推薦など不要なほど、世界でもっとも長く面白く熱い小説を書いた人として著者自身の輝きで世界の文学史に屹立している偉大な作家・評論家の、二冊目の闘病記です。 必ず来る「死」について「覚悟」を持つことができたからガンになって幸運だったと言い切る著者の強さ。 あまりにも透明で静かな文体は、既に幽冥境を異にした吹き抜ける風のようで逆に読者が不安になります。これだけのパワーのある方に残された時間に限界が見え始めたことの残酷さ。 あと百年でも二百年でも著者には生きて本を書いていてほしい。できるものなら自分の寿命を差し上げたい。それができない無力な自分に、できることは何だろうと問いかけなおす素晴らしいきっかけになりました。 限りある命をどのように燃やして生きるのか。 時代の先端を疾走してきた著者の、メッセージを皆さんで受け止めてほしい、切にそう思いました。 先生。ついにその境地にまで赴かれてしまったのですね。 栗本薫氏の作品はグインサーガが始まった時から、中島梓氏名義のものも「文学の輪郭」から読みつづけてきた。 多作かつ人気シリーズをかかえる著者が、病気発症・宣告・ガンセンター入院・そして大手術・・予後を、淡々とときにはユーモアをかんじさせる筆致で描いている。ガン体質をみとめ、病気を明晰な視点でとらえ、物故した禅僧や父親の想い出を織り交ぜつつ。 書き手の勇気が、重く深刻にならざるを得ない闘病記にさわやかな読後感をあたえる。 「二十年の寿命を貰えるなら、二十年分書きつづけよう・・」の一文に、長大なサーガの行く末を案じてしまう読み手へのつよいメッセージが感じられた。物語を書きつづけることを運命づけられた著者にしか書けない闘病記であるとおもった。 表題・・、なぜピーターラビットなのか?わかった時しずかな感動がひろがる。 ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫 (な1-1))を楽天で検索 |