扉のむこうの物語 (名作の森) |
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30半ばになって知った岡田さんの作品。児童文学と思って侮ってはいけません。毎回、岡田さんの想像力と愛情の深さに脱帽してしまいます。今回の結末は、少年が思い描いたものでないとしたら誰が描いたのか?お父さんでもなく、ママでもないとしたら?読んでいる時に、ママが彼のお母さんでは、と思っていましたが、最後の展開で、本当にママがお母さんになりそうとわかったとき、「生みのお母さん」が、ママを少年のお母さんにすべくめぐりあわせた、すなわち、「天国の生みのお母さん」が思い描いたのでは、と思いました。少年に、「お母さんがいなくて、さびしいんじゃないか。」と、なくなったお母さん、神様、そして、岡田さんの愛情がこのような結末に持ってきたのかなぁ、とじんわり沁みながら考えました。 1987年に刊行されたオリジナル版が入手困難になっていて残念に思っていたのですが、 知らないうちにこんなのが出ていたんですね。うれしい限りです。 主人公・行也が、小学校の倉庫から、過去や未来の入り混じるもうひとつの世界へ迷いこみ、元の世界へ戻る方法を探すお話。 数々の魅力的な設定と登場人物、児童文学とは思えない綿密に練られたストーリー展開。 パズルを解くように、ひとつひとつの手がかりや複線がつながっていきます。 ラストは思わず涙してしまうほど。ハラハラドキドキ、という言葉がまさにぴったりです。 読み終わった後もしばらくはこの世界から抜け出せません。 小学校中高学年から読める平易な文章ながら、大人が読んでも絶対に面白い本です。 扉のむこうの物語 (名作の森)を楽天で検索 |