うまいものには目がなくて (グルメ文庫)

うまいものには目がなくて (グルメ文庫)

売れ筋ランキングうまいものには目がなくて (グルメ文庫)  
うまいものには目がなくて (グルメ文庫)

うまいものには目がなくて (グルメ文庫)


価格:¥ 609(税込)
角川春樹事務所  (2004-10)
/森須 滋郎/
文庫 221ページ
売れ筋ランキング:325328
魯山人の食卓 (グルメ文庫)
酒食生活 (グルメ文庫)
旨いものはうまい (グルメ文庫)
どこへ行っても美味珍味 (グルメ文庫)
舌つづみ各駅停車 (グルメ文庫)

 1983年に新潮社から出た『うまいものには目がなくて』と、1984年に同じく新潮社から出た『食べてびっくり』を再編集して一冊の文庫本としたもの。
 著者は美食家として知られ、料理誌『四季の味』編集長を務めた人物。本書に収められた17篇の美食探訪記は、同誌に連載された「味の巡歴」からピックアップしたもの。昭和50年代に書かれたものだが、現在も営業を続けている店の記事が選ばれており、巻末には掲載店の電話なども付いている。
 厳選された高級店を食べ歩いた話ばかり。ロオジエ、志摩観光ホテル、招福楼、銭屋など、全国の有名店が次々と出てくる。どれも美味しそう。著者の厳しい批評眼(舌)にも感服させられる。器への注目がなされているのも特徴的。
 しかし、心から楽しめたかというと、ちょっと。高級店が美味しいのは当たり前という気もするし、太鼓持ちっぽい文の調子も気にかかる。なにより、あまりに濃厚で品数も多く、一気に通読したら食傷してしまった。
 この本は、「グルメ文庫」と名づけられているが、一般に「グルメ」という表現をされる人たちは、私にとっては、金にあかせた「食通」ぶった人というイメージでネガティブなものが多い。
 にもかかわらず、山口瞳や吉田健一などの方々が、さりげない日常の「美味しいもの」を紹介してくれているので、違和感がなかった。

 しかし、この本は、率直に言えば、雑誌や似非「グルメ」の紹介するイセエビや松坂牛を追い求めている。私自体もそういうことをしないとは言わないが、そんなことを、自慢したって仕方ないと思う。

 残念

うまいものには目がなくて (グルメ文庫)を楽天で検索