アドラーの生涯 |
|
売れ筋ランキング > アドラーの生涯
この本を初めて手にしてページを開いたとき私の目に真っ先に飛びんできたのはウィーンでの講演風景を写した一枚の写真でした。講演をするアドラーと聞き入る聴衆。その迫力には思わず惹き込まれました。 はたして500頁にも及ぶこの長大な伝記を読み通すことが出来るだろうか・・アドラーについて知りたいとは思うものの本の厚さを目の前にして実は怯みそうになっていたのですがけれどもそれは無用な心配でした。プロローグに紹介される彼の人柄にとても魅力的なものを感じ、それからは少年時代から始まりフロイトとの出会いと決裂アメリカに場を移してからの精力的な活動と一体どこにあの大きなパワーが秘められているのだろうとエピローグの結びの文までどれもが気を抜けずに夢中で読みました。特に第二部で活動の拠点を アメリカに移していく過程では時代の背景も詳しく紹介され映画をみているような臨場感を感じるほどでした。どんなに波乱な時代にあっても精力的に講演出版と活動を続けるアドラー、個人の伝記をこのように関心を持って面白く読んだことは今までにはなかったように思います。また楽観主義のアドラーと晩年になるにつれて悲観的になっていったとされるフロイトですがこの対照的な二人について学説の違いから別れて以降、随所に両者の心情について触れられている箇所がありそのどれもに興味を惹かれました。 アドラーが個人心理学の創始者という偉人伝に終始せず友人や知人を通して語られた言葉、妻への手紙なども同様でした。今まで邦訳の本を読んだときに私は読み辛さを感じたりと苦手だったのですが『アドラーの生涯』は自然に和書を読むような雰囲気で訳本に親しめました。本を読み終えた感動とともにそのことは大きな驚きとよろこびそして収穫でした。 アドラーの生涯を楽天で検索 |