アスペルガー当事者が語る特別支援教育―スロー・ランナーのすすめ |
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当事者であればこそ語れる部分は多いものの、 その表現の独特さ思考の難解さゆえに万人への理解を考慮した表現は難しいのだが 誰にでも理解しやすく書かれている部分は秀逸。 いくらでも難解に語ることのできる著者によって分かりやすく書かれている部分こそ 人に携わる職業にあるすべての人に見習って欲しい姿勢である。 自分はアスペルガー当事者でかつ教員をしているものです 論理的に自分の意見(日常から同じことを考えているなと共感するところは多くあります)を表現しているところは好感が持てます。 ただその対象がどこにあるのか絞り切れていなく、題名の意図するところが中途半端になっているような気がします。 教員一般には少し表現が難しすぎるであろうし、行政側に問いかけるには現場の状況や論拠が不足している部分も多く見られます。 三者との対談は非常におもしろかったです。推薦文にある「少数派の視点から語られた日本文化論である」というところを前面に出した題名、内容の方が興味深く読めたと思います。 当事者が語る教育本・・・ 福祉を学ぶ人々が安易に使用する「当事者の視点に立って」という言葉・・・ それがどんなに深く、簡単なものではないのか思い知らされる奇書である。 一方、社会学や教育学系の人々からすると「発達障害当事者の本」は主観的で、普遍的な真理を描いていないというイメージが先行しがちだ。しかし、著者は社会学や倫理学を体系的に学び、様々な参考・引用文献を用いてそれまで光が当てられてこなかった、当事者も支援者も気がつきにくい問題にピンポイントでスポットライトを当て、学問的論証を試みている。 また、著者の生育暦、臨床医や障害学の研究者との対談集も収録されており、単なる教育論に止まらず、障害文化論、日本文化論としての価値も見出すこともできるであろう。 「発達障害」は社会に適応させるべき存在、また、「支援」の対象としてのみ捉えている教育者や福祉従事者には是非是非読んでもらいたい。当たり前と信じていた足元がガラガラと崩れ落ちていくかもしれない。 アスペルガー当事者が語る特別支援教育―スロー・ランナーのすすめを楽天で検索 |