社長の幸せな辞め方―事業承継3つの選択 |
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事業承継というと、つい相続対策、税金対策に目が向いてしまいますが、この本は経営の承継まで含めた事業承継を考えています。 幅広い意味での事業承継というテーマに対して、新しいフレームワークを提示している点で優れた書籍だと思います。 経営者、また後継者には一読の価値がある本ではないでしょうか。 父から会社を継いで15年。55歳を過ぎてから本気で事業の先行きについて考え始めたのですが、どうすればいいのかまったくわからない日々をここ数年過ごしていました。子供もいないので、経営幹部の誰かに譲ろうかと本気で考えたことがありました。が、本書にも書かれているMBO(現代版のれん分け)は、事例で書かれているほどすんなりといきそうにありません。 事業売却の道も、我が社の税理士が言うにはあまり現実的ではないようで、決して事業が行き詰ってもいないのに、将来のことで漠然とした不安に苛まされ続けております。 ただ本書に書かれてあった「幸せな廃業」という言葉には大きな衝撃を覚えました。「どうすれば会社をとりまくすべての人びとの幸せにつながるかを考えることが大切である」とありますが、まったくそのとおりだと思います。「社員の再就職の世話について一所懸命考えること」、これも本当に大切なことですね。それに「不動産賃貸業への転換も一つの方法だ」と書かれてあったことはもう涙が出るほど嬉しかった。親父が苦労して作った会社ですが、こういう選択肢をしても許されるのかと思うと、本当に救われた気分になりました。 事業承継というと、自社株承継や相続税対策に関するものが多いが、 この「社長の幸せなやめ方」では社長がどうやって会社を「卒業」すればいいかを 事例を交えながら提示している点で異色だった。 「事業承継 3つの選択」というのが副題にあるが、 (1)後継者への承継 (2)キャッシュアウト (3)廃業 がその3つである。 この3つの選択の中から、最もふさわしい選択をさせるチャートがあるのだが、その一番最初の質問に 「存続可能な会社か?」 とあった。 これが事業承継を考える上での本質なのであろう。 それゆえ、経営者として強い抵抗を感じる、他人への譲渡(キャッシュアウト)や廃業についても、 「事業の継続と社長の幸せこそが、最も重要」というスタンスで、前向きに捉え、 真正面から取り上げている。 ともすれば感情論で赤字体質の会社をずるずると続けてしまったり、 ふさわしくない後継者に無理矢理継がせ、 結果として会社や事業の価値を毀損してしまっている中小企業の経営者は少なくないが、 それ以外にも自分や会社にとってベストな方法があるのだというのが一番強く印象に残った。 技術的な方法論に関する解説を求める専門家には簡単な内容かもしれないが、 自分がいなくなった後の会社について考え始めた経営者が、 事業承継というものの全体像を把握したり、 自分はこれからどうしたいかと頭の整理をするにはかなり役立つ本だった。 社長の幸せな辞め方―事業承継3つの選択を楽天で検索 |