図解 メイド (F-Files) |
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筆者が冒頭で書いているように、すでにビクトリア朝について、一通り文化関係の本を読んでいる人には物足りない内容です。 「図解」と称しているからか、見開き二ページで一つのテーマ、その左に本文、 右側にその内容を分かりやすい図解とイラストでおさらいしているというパターンです。 ですので、ある程度読書好きな方なら「なぜ同じことをもう一度」と思われるかもしれません。 内容については主に19世紀の、いわゆる今日言われている形の「メイドさん」を中心に細かく書かれています。 その職業が生まれた歴史的背景・勤め先(雇用主)の形態・メイドを含む使用人の立場・服装などなど。 この本をきっかけに、ビクトリア朝英国のいろんな面について書かれた本を読んでみるのも楽しいと思います。 今はやりの「萌え系」を期待している人は、少しがっかりするかも。 内容はまじめなガイドですので。 タイトルからオタク向けを想像してしまう方もいるとは思いますが、この本は『メイド』や『執事』といった使用人の職業について真面目に知るための本です。 また、タイトルには『メイド』とあるものの、『執事』など男性使用人についても書かれているので、好きな人は是非とも。 主に… ・使用人のなりたちや、その歴史 ・使用人の種類や仕事内容 ・雇用主や、その周囲の人々 ・使用人の生活 ・使用人の雑学 について書かれています。 全体的に見やすく、わかりやすく書かれています。しかし、なおかつマニアックな内容までつっこんでいるので、暇つぶしの読み物としてもかなり良質だと言えます。 図説とあるだけあって、全項目に図説があります。なかでも使用人の服装についての図説は、創作活動をしている方には、とてもありがたいものかと思います。 索引もついているので調べたいことがあったらすぐにひけるので便利です。 真面目にメイドについて知りたい人にも、創作活動でいい参考書を探してる人にも、暇つぶしの本を探している人にもおすすめな一冊です! 図解のとおり、メイドの歴史及び変遷が書かれてありますが、安易な「資料」とするならば、利用しない価値はないでしょう。 名作劇場とかのアニメや欧米のホームドラマを観てきた者ならば、今更感もあるのだろうけど、改めて、再確認と再認識が取れるでしょう。 主にメイドの品格の差が大きかった英国の女性使用人や男性使用人を載せています。 ドイツや日本、アメリカの使用人についても少し載っています 偏りのない観点から書かれた文章から、当時の実情を窺うことができます。 メイドだけでなく、「使用人」を取り巻いていた環境、社会、政治に関する解説もされているため、発見がたくさんありました。 役職ごとに特に『要求された特質や個性』の解説には、 使用人として生きた、雇い主として生きた沢山の人々の人生が感じられます。 これを読んでみると、映画や娯楽が「ああ、だからか…!」と解るようになって、 以前よりも楽しめるようになること請け合い。 題名に「図解」とありますが、思ったよりメイドの服飾・道具に関する 厳密な言及や、イラストのバリエーションは少なめでした。 そういった意味で、具体的な絵や写真による資料をお探しの場合は、 他を当たったほうがいいかも知れません。 知識・教養の一環として、話のタネに、 あるいは創作のネタや足がかりとしては、優秀な本です。 図解 メイド (F-Files)を楽天で検索 |