声に出して読みたい日本語 |
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批判的な意見が思いの外多い事に、驚きを禁じ得ません。 多少なりともまともな文章修行をした経験のある方にとって、名文 を書き写してその形を自分のものにするのはごく一般的な練習方法 ではないでしょうか。 また、自分の書いた文章を音読してみて、その流れやリズムをチェッ クするのも極めて常識的なチェック方法です。慣れれば頭のなかで 音読しますが・・・。 名文の暗誦というのはこういったセンスを身に着ける一番の方法だ と思います。意味などどうでも良いのです。 読書家であれば、本書に掲載されている文章の原典を全て読んだと いう方もいらっしゃるでしょう。 でも、その原典を暗誦出来ますか? 文学と言うのは意味だけではないのです。 ストーリーだけでもないのです。 意味なりストーリーなりと、その一言一句の形と響きが渾然一体と なった芸術作品が文学なのです。 それを味わう事が文学を鑑賞することなのです。 暗誦はまさにその文章を味わい、自分自身のものとするための方法 なのです。 蛇足ですが、各文章の解説は単に読者の興味の呼び水として初心者 向けに簡単に書かれているだけだと思います。本書の目的から言う と無くても良い部分ですから。 なので、単に文学の知識が欲しいだけなら本書はお薦めしません。 最後に本書のレビューを判断する面白い方法を一つ。 あなたが読んで面白いと思ったレビューを参考にする事です。 その人は日本語を分かっている! 本書が世に出されて5年 他のレビュアーもおっしゃっているように意外にも批判的な意見が多いことに対して正直驚いている 私は家庭教師を4年間続け、小中高合わせて20数名を教えてきた(別段ひけらかす意味合いはないので悪しからず) 私は小学生を教えるとき、本書をテキストの一つとして愛用している また、中高生に対しては本書の存在を教え、自主的に読むことを奨めている 端的にいって効果は絶大である 子どもの知的好奇心というものは、ときに戦慄を覚えるほどに凄まじいものがあると日々実感している(大仰と思われるかもしれないが・・・) その自らの拙い実体験を思うとき、本書の批判者は果たして本書が出された”真価”を理解できていないのではないかと思ってしまう 本書は俗にいう理論家が批判する類の本ではない 何故ならば、本書は教育を実践する者、そして何より教育を受ける子ども達に向けて練り上げられたものである その点で、批判者は大きな勘違いをしているのではないだろうか!? 著者は誰もが気づき得ることを”初めて”した人である 誰もが気づき得るから大したことがないのではなく、それを”初めて”実践したからこそ、”時代の寵児”として衆目を集めるに至ったのであり、教育に対して一家言あると認められているのであると私は思う 口だけの理論家に本書の価値はわからない・・・ 改めて本書の価値を問い直したい! 暗唱すべき文が厳選され、文字が大きい、ルビが振ってある、歌舞伎、早口言葉、アイヌ、古事記など様々なジャンルから文が集められていて、わかりやすくとてもよい。個人的な好き嫌いはあるだろうが、ここに取り上げられている文をすべて音読し、解説を読めば達成感も得られる。それぞれテーマを決め、文を集めてきた著者の努力・能力も素晴らしい。 昔の人はよく音読をした。 御武家さんの子弟が論語などを音読し、字面より音で体に覚えさせたのはその典型だ。これは近代にも続いた。 新聞を読む時に音読するお爺さんお婆さんも、少し昔までは良くいたらしい(30年位前まで)。 そういった意味で本作はCDを軽く聞いて、お気に入りの文章・言葉を音読するといった楽しみが一番だ。 また文字のみでは読み方が分からない言葉がある。本書で読み方が判明したものもあった。 とにかくリラックスして聞くことで初めて楽しめる本だ。 私の子供は8歳だが、ごくたまに聞いただけなのに「坊ちゃん」、「平家物語」、「じゅげむ」などなど暗唱している。 お気に入りの言葉は特に覚えており、興味ない言葉でも自然に部分的ではあるが音で覚えているようだ。 その点でCDは重宝している。しかし難を言えば、飽きる点だ。もう少し楽しめる工夫が欲しい。 筆者が面白いと思った文章を任意に抜き出して、怪しげなコメントを付け加えただけのお粗末な本。 一例を挙げれば、「他力本願」がリラックスして体の力を抜きなさいという教えなどでないことは仏教を少しでもかじった人ならすぐに見抜ける。 日本語の美しさというなら「神と語る言語」とまで呼ばれるスペイン語やシラー、ヘルダーリンを生んだドイツ語の崇高さなどにまで踏み込むべき。 でなければ安直な「日本語万歳」の域を出ない。 そもそも筆者の活躍する分野にしてからが身体論・コミュニケーション論などどうとでも解釈できる分野ばかり。 こんな本からブームが生まれるようでは、日本人の知的怠慢は甚だしいと言うほかない。 「てまえ持ちいだしたるは、四六のがまだ」「生麦生米生卵」。目次を目にするだけでも声に出して読みたくなる口上や早口言葉、古典の名句を集めた暗誦のテキスト。ページをぜいたくに使い、大きめの活字でぱらりと配してある言葉はなじみ深いものが多く、目で追ううちにいつしか口に出している。 こうした言葉は「日本語の宝石」、暗誦することによってその宝石を「身体に埋め込む」ことができると著者は言う。声に出し、身体で美しい日本語を覚えれば、意味はわからずとも潜在的な日本語の力を身につけることができる。 「腹から声を出す」「リズム・テンポに乗る」などのグループごとに選ばれた宝石たちは全部で76。「祇園精舎の鐘の声」(『平家物語』)といった古典の名句のほか「どっどど どどうど どどうど どどう」(『風の又三郎』)「はっきよい、のこったのこった」(行司のかけ声)など楽しいものがたくさん収録されている。 各文には作品が書かれた背景、声に出すときのポイントなどを丁寧に書いた解説がついている。著者自身の体験や、「兼好法師は『上達論おやじ』である」といった独自の言いまわしがまたおもしろい。気に入った言葉を覚え、ひとり朗々と暗誦したり、親子で声をあわせるのもいい。漢字にはふりがながふってあるから、子どもひとりで暗誦することができる。 読む、のではなく著者が言うように「使い切る」ことによって本領を発揮する良質の日本語テキストだ。(門倉紫麻) 声に出して読みたい日本語を楽天で検索 |