ある朝鮮総督府警察官僚の回想 |
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「大日本帝国統治下の朝鮮半島では日本語が強制され、朝鮮語が禁止された」というのは、一般には「通説」かもしれません。それがデタラメであるということを示すだけでも、この本の価値はあります。当時において朝鮮人(法的には日本人ですが)も高等試験に合格していわゆるキャリア組になっているものもいたし、朝鮮半島で警察署長をしているものもいたし、太平洋戦争劈頭の日本の進撃に歓喜するものもいた、ということは、否定できないことで、これを踏まえた上で、「歴史認識」とやらを語って欲しいと思います。 京城帝国大学を卒業し朝鮮総督府の警察官僚、戦後も警察官僚を務めた自己の人生を、戦前を主な中心として著した本。 帝国大学出身の高級官僚らしく、無駄な表現をさけ、淡々と書かれている所はおもしろい。 本人も文中述べているが、あくまで自分史として書かれているので、当時の時代背景等それだけを読者に紹介しようとする意思はない。 しかしながら、朝鮮語は自由にはなされ、日本の下級警官は朝鮮語の取得が必須であったことや、農村等では日本人の存在が稀有であったこと等、当時の朝鮮の状況は垣間見える。 確かに著者が言うように、高圧的な統治を行えば、3,000万人の朝鮮人に対して、在留邦人70万人では不可能であっただろう。 彼の同級生の半分は朝鮮人で、北に渡ったものは行方も知れないという。 老齢の方の割には文章もわかりやすく読みやすいです、買って損はする本ではないと思います。 大正に生まれ激動の昭和を勤勉に生抜いた草民の自叙伝。著者は大分県副知事を最後の仕事とされた方で、そこだけをとらえれば、非常に恵まれた方といえますが、幼少期の苦労は現代の子供には考えられないものです。苦労に負けず希望を捨てずに一歩一歩背筋を伸ばされて進まれた・・・その結果が91歳にして幸せな日々を迎えられたと思われます。スパイ摘発・・・みかんを出したところりんごのように皮のままかぶりついた・・・などはその時、その時代の証言者を感じます。 ある朝鮮総督府警察官僚の回想を楽天で検索 |