家族パラドクス―アディクション・家族問題・症状に隠された真実 (シリーズCura) |
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斎藤先生は、麻布で家族機能研究所とクリニックの運営をされています。 オープン・カウンセリングは、研究所で2週間に一度のペースで行われています。 この本を読んでいると、私が初めてオープン・カウンセリングに聴衆として参加した 日のことを思い出します。 見事な鋭い介入に、「この人、すごい!ハンパじゃない!」と心底感動したものです。 多くのカウンセラーに会ってきましたが、全国から訪ねてくる人がいるほどの ベテラン先生は、やはり「ただ者じゃぁない」です。 私は、自分自身のことが嫌いです。 私の家族のことは、それに以上に大嫌いです。 こんな話、理解してくれる人などこの世にいる筈もなく、私はこれまで誰にも話さず生きてきました。 書店で見つけたこの本の表紙には、”白い眼”をした家族が描かれています。 まるで、私の家族の“肖像画”のようでもありました。 この著者の本を読むのはこれが初めてですが、何より、この本の中で話されている相談者の言葉が 私には衝撃的でなりません。 なぜなら私がこれまで誰にも話せずにいた真実が、この本の中でそのままの形で語られているからです。 しかも、そんな魂の叫びにも似た話にじっと耳を傾け、寄り添う人がいるという事も知り、私は自分の体が スッと透明になるような感じでした。 もしかするとこの本は、誰にでも薦められるものではないのかも知れません。 きっと、私のように生きるのが辛い人だけが、そっと静かに出会うべき本なのです。 一気に読み終えた今、なぜか夢中でこのレビューを書いています。 自分自身精神的な病を抱えていることもあって斉藤学氏の本は何冊も読んでいます。 精神科医である著者は「オープンカウンセリング」という形式の珍しい治療方法を実践しています。 この本は過去の事例から12のケースを題材にして著者の治療的アプローチを紹介しています。 一通り読んだ後でもう一度パラパラとめくってみると、一つの種明かしが「はじめに」の中にありました。 「患者に寄り添うどころか、彼らの『症状という鎧』の弱点を見つけて、そこを攻め、もっと有効な防御法を教えて鎧を脱がせてしまうのだ。」(「はじめに」より抜粋) これは彼の過去の著作にも通じるところがあり、「なるほどそういうことだったのか」と感じました。 ここに紹介されるケースは氷山の一角かと思いますが、彼がいかに「鎧」を攻略するか、お楽しみください。 本書に掲載をされている12のケースに登場する相談者たちが発する言葉には、それぞれ重みがあり、それに対する斎藤学氏の歯に着せぬ物言いが、おもしろさをかもし出している。相談に隠された真実はどこにあるのか、読み進めながら謎を解いていくのも一つの楽しみといえる。 家族パラドクス―アディクション・家族問題・症状に隠された真実 (シリーズCura)を楽天で検索 |