やらしい昼下がり (BAMBOO COMICS REIJIN Selection) |
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短編って、限られたページ数でキャラ紹介して事件起こして盛り上げてまとめてという制約があるので、感情や関係を深く掘り下げるのがむずかしい。長編の1シーンにしか見えなかったり、キャラが薄っぺらだったり。だからなかなか読み応えのある作品にならない・・・と一般的には思うのですが。 でも奇才・山田ユギさんは別格。見事に立ったキャラがちゃんとストーリーを生きているので、読者は爆笑したりほろりとさせられたり。うまいなあ。 * 実の妹に恋して苦しむ美形高校生と、彼の家庭教師(たらしの親友に惚れてる大学生) * ぼろアパートに住むビンボー大学生ふたり(コワモテ風のいい奴&三枚目小悪魔) * 大学時代に別れて15年後、ひょんなことから緊急同居?するサラリーマン(どっちもバツイチ) * 有能でかわいい新入社員と、彼の冗談まじりの思慕に気づいてしまう先輩リーマン * 家に居ついた若い男(ヒモ?)の存在を認めたくなくて女遊びをくり返すバツイチ・サラリーマン * 電気屋の息子(エロマンガ好き高校生)と、9歳年上の美人サラリーマン ちょっとえっちで人間くさいキャラ、容赦なく炸裂するギャグ、そして油断してると(笑)うっかり泣かされちゃう痛くせつないセリフ回しの妙・・・相変わらず、ユギ節は健在! 攻・受とも「ほだされ系」が多いんだけど、そこに行く過程がちゃんと描かれているのでご都合主義にならないし、第一、そのほだされる瞬間の表情や言葉がイイんですね。脱帽。 ちなみに個人的には、中年リーマンの臆病な純愛が一押し! あと、懐いてくる後輩の気持ちに気づかないふりをしてた先輩リーマンがついに優柔不断を振り切る「冷えたビールがないなんて」がおすすめ。性格まったく違うんだけど、「最後のドアを閉めろ!」の永井さんと斎藤くんのパラレル・バージョンみたいです(本田さんごめんなさい)。 普段の山田ユギさんのスタイルよりは若干H度は高め、なおかつ年齢やら設定もオトナの雰囲気です。いかんせん掲載誌が麗人ですからね、仕方ないでしょう。 しかしそれゆえに、大人向けのBL、という感じがいたします。 甘いだけじゃないやるせなさ、お金も下ネタも生活も仕事もあるBL。 結構ご本人はオヤジ好きなので、本当はもっとオヤジ話を書いていただきたい、と切に思います…。特にこの人のリーマンネタはイイ! ありきたりのBLなんかもう飽きちゃったわ、学生の話なんかつまらない、という眼の肥えた人はもうご存知かもしれませんが、まだ読んでいないかたは是非一読してみてくださいませ。 BL系って 話の内容が薄いことはありませんか? その点では山田先生の話は すべてに内容があります。 イラストを見ると好き嫌いが分かれてしまうと思いますが 話を読めばはまるのではないでしょうか? 私的にはリーマン二人の話がお勧めです。 山田ユギ自身は「まだまだぬるいですが・・・」なんてあとがきに書かれていますが、山田ユギコミックの中ではH度は高め。短編集で、苦学生からヒモからサラリーマンから、とにかくおぉ・・・エロいぞ、とうなってしまう。 お勧めは電気屋の息子(高校生)とサラリーマンの最後のお話。電気屋さんの息子の性欲全開ぶりとサラリーマンのクールビューティーとのギャップは読んでいて笑える。 ボーイズラブというと、1ページ目からHなシーンで、終わりまで一貫性がなく、辻褄が合わないものだと私思い込んでいたが、山田ユギのコミックはそうではなかった。人間を、人間同士の関係をちゃんと書ける人だと思った。そしてボーイズラブでこんな爽やかなジョークをかましてくれるのは山田ユギだけだ。 やらしい昼下がり (BAMBOO COMICS REIJIN Selection)を楽天で検索 |