ブラザーの再生と進化―価値創造へのあくなき挑戦 |
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信念(新しいビジョン、新方針)、組織変革、新規事業。これらが、 折り合わせるようにして進行して、再生が進んでいく様子が淡々と書か れている。淡々としているので、かえって安井氏の信念の強さがにじみ 出ている。 ただし、信念だけでも再生はできないだろうし、一つの事業の成功だ けでも全社規模かつ永続的な変化につながらない。二つが合わさること が必要だし、安井氏も述べているように、それらに加えて、社員の燃え る気持ちや必要なことは間違いない。
1989年から14年間ブラザー工業社長をつとめた著者の手になる、体験から語る経営論である。社長就任当時は、売上は横ばい、最終黒字を辛うじて確保という状況であったが、2002年には、ゴーン日産社長に次ぎ、企業価値を高めた経営者第2位に選ばれている。 社内の危機感を高め、若手の意見を採用し、選択と集中を敢行し、新たに伸びる分野には、思い切って投資をし、社内分社化をして停滞事業分野に活力を与える等々・・経営者として日夜取り組んできた歴史が肉声として語られている。こういう本は、おそらく自分の経営上の悩みへの何かの助けを求めて読まれることが多いだろうが、本書は、そうした期待に応えるもので、一気に読んで、勇気が出てくる本である。 本書の特徴を一つあげると、経営者の書く本の中には、経営の体験と合わせ、社会や利害関係者を批判したものが少なくないが、本書は、社会はもとより、社員や取引先の悪口は一切書いてない。内容の全ては、経営者の心構え、努力のあり方に集中している。 ブラザーの再生と進化―価値創造へのあくなき挑戦を楽天で検索 |